『藤田嗣治~白い暗闇~』、出演者決定!

2021年10月27日から上演される、『藤田嗣治~白い暗闇~』の出演者が、
ワークショップオーディションを経て、決定しました。



間瀬英正:藤田嗣治
廣田明代:ナタリア(娼婦)
泉正太郎:村中青次(画家)
灘波愛:ユーリャン(モデル)
山村茉梨乃:藤田君代(嗣治の妻)
杉林志保:多門土郎(小説家志望)
片村仁彦:山田秋平(画学生)
二條正士:住喜代志(新聞記者)
井上一馬:藤田嗣章(嗣治の父・軍医)
以上の9名です。

出演者のコメントは下記の通り。

間瀬英正コメント
今作は、画家に焦点を合わせた戯曲ですが、まさに今、私たちが生活するこの環境下を想起させる戯曲でもあるように思います。
緊急事態の中、これほどまで、国による介入や規制を直接的に実感するのは初めてで、私たち皆が不自由な思いをしている。
時代や立場は違いますが、この台本の登場人物たちの姿から、国と私たちひとりひとりのあり方を、
お客様に感じでもらえる機会になるのではないかと思っています。

廣田明代コメント
高校時代、藤田嗣治さんの個展を観に行ったことがあり、白い肌の美しい裸婦や、生き生きとした猫の絵が並ぶ中、
突然現れた戦争画にとても衝撃を受けたことを覚えています。何故、裸婦や猫を描いていた画家が、
「アッツ島玉砕」や「血戦ガダルカナル」などの戦争画を描くに至ったのか?
茶や黒に染まった絵を観ながら、不思議に、そして不気味に思いました。

今回の評伝劇は、パリに渡る前の若い頃からさかのぼり、乳白色の肌を描くまでの苦悩や、
パリでの成功、日本に帰国し戦争画を描くに至るまでを描いた作品です。
絵画制作の苦悩や喜び、葛藤、そして時代に翻弄されていく人々が描かれているのを見て、
生きる時代は違えど、現代に生きる私たちにも響く作品になるのではないかと、強く感じました。

泉正太郎コメント
オーディションでは、表現者としての飢餓感が、台本の内容と相まって地下の稽古場に満ちていたように感じた。

灘波愛コメント
戯曲はどの登場人物も命を燃やしていて、痛みと美しさが同居していたので惹かれました。
イーゼルや絵筆がすぐそこにあるかの様に空間が広がり、最後まで早く読み進めていきたい衝動に駆られました。

山村茉梨乃コメント
これまで劇団印象では、画家のシャガールや、作家のエーリヒ・ケストナーといった、海外の芸術家たちを題材にしてきました。
今回は、日本人画家が主人公なので「国家と芸術家」というテーマに対して、より身近に、より深く迫るような作品になっていくのではないかと思っています。
劇中に、身体で戦争画を表現するという大きな見せ場もあるので、そこでは、舞台でしか表現出来ない魅力を存分に出していけたらと思っております。
私自身は、今回三度目になる「芸術家の妻」という役。女性として、どのように時代と向き合い、藤田嗣治と共にどのように生きていったのか。
お客様には是非、史実だけでなく、創作のエピソードも楽しんでいただけたらと思います。

杉林志保コメント
「藤田嗣治」=「戦争画」というイメージが強かったため、この作品の前半部分、藤田のパリでの暮らし、自身の画法を見つけ出していく姿が新鮮に映りました。
また、前作『エーリヒ・ケストナー〜消された名前~』と違い、実在しない人物が登場するので、また一味違った演劇的な作品となると思います。ご期待下さい。

片村仁彦コメント
藤田嗣治の熱量の凄さに驚きました。これほど真っ直ぐに一つのことを極めようとする情熱がとても羨ましく、自分も負けていられないと感じました。
そして取り巻く色とりどりな人物たちとの出会いによって嗣治の思いが変わっていく様は、まさに一つの絵を見ているようにも感じました。
シーンの間が数年空いていることがあり、嗣治の雰囲気も大きく変わっているため、「この間に何があったんだろう?」と想像が膨らみます。
お客様の中でその想像が楽しめるよう、時代の空気感や役の心情をつかめるよう取り組みたいと思います。

二條正士コメント
戯曲の初見での感想は、ダークトーンというか、部屋の隅っこの方に黒い靄がかかったような印象を持ったんですけど、
実際にオーディションで人が発した言葉を聞いてみると力強い言葉が沢山あって、興味深かったです。
現代の、特に若い世代と言われる自分にとってはどうしても距離感のある世界ですから、
そこにどう入り込んでいくかを妥協せずしっかり向き合いたいと感じました。
井上一馬コメント
久しぶりに脚本を読んでワクワクした。読んだだけで引きずり込まれた。きっと凄い作品になる。


公演情報
劇団印象-indian elephant-第27回公演
『藤田嗣治 ~白い暗闇~』
[公演日程] 2021年10月27日(水)~11月2日(火) 全10ステージ
[会場] 下北沢・小劇場B1(東京都・世田谷区)
[作・演出] 鈴木アツト

[内容]
1920年代初頭に「乳白色の下地」という独自の技法を確立し、日本人として初めてパリで成功した画家、藤田嗣治。
彼の人生の内、パリ時代(1913年~29年)と、日本に帰国後、トレードマークのおかっぱ頭を丸刈りにし、軍部の協力要請に従って、
「アッツ島玉砕」等の戦争画の創作をしていく太平洋戦争時代(1938年~45年)を取り上げ、評伝劇を創作する。

特設サイトは8月上旬公開予定です。