2007年08月11日
 ■  花火が有料だったら、人は見に行くか?

鎌倉の花火大会に行く。
どっひゃー、すごい人混みだった。
人混みにまぎれながら思った。

花火が有料だったら、人は花火を見に行くか?

空っていう広い舞台、屋外、誰もがタダで見れる。
もちろん、本当はタダのわけないし、
誰かが運営費を出してるんだよね。思惑とともに。

でも、有料の花火大会とか嫌だな。すごく閉鎖的で。

≪追記≫
有料の花火大会というのが、フツーにあるらしい。
もちろん、全席有料ではなく、場所によっては有料ということらしいが。

その内の一つ、
大曲の花火大会ってのがあるらしく、俗に、
花火職人の甲子園と言われてるらしい。
花火のクオリティが高いことが有名で、すげー人出になるそうで、
毎年、東北自動車道とか上越道とかが渋滞で止まるらしい。

有料観覧席は、
A席/一枡19,000円、広さ1坪、定員6名、コンパネ敷き。
C席/一枡10,000円、広さ約1坪、定員5名。
P席/一枡5,000円、広さ0.5坪、定員2名。
というお値段。
まあ、歌舞伎ぐらいのお値段ですな。

2007年08月02日
 ■  映画のロングランと演劇のロングラン

映画のロングランと演劇のロングランの大きな違いは、
映画は、客席が満席でなくてもロングランできるが、
演劇は、客席が満席かそれに近い状態じゃないと、
ロングランできないということにある。

とにかく、お客が入ってないと、演劇のクオリティーは下がる。
観客の反応と共に成り立っているから。
映画は、客席がガラガラでも、面白さに変化はない。
ここを押さえておかないと、大きな間違いをする。

≪追記≫
演劇や映画の、低予算でかつもっとも効果的な宣伝方法が、
口コミだとして(まあ、とても受動的な宣伝方法ではあるが)
その口コミを発生させるには、
ロングランが必要なわけである。

ただ、基本的には、観客が役者の友人・知人である、
小劇場というかインディーズ演劇では、
ベースとなる観客動員数は自ずと限られているから、
一つの公演で、客席を埋めるには、出演者を増やすか、
ダブルキャストにするのが、わかりやすいやり方だ。

そういうわかりやすいやり方以外で、
しかも、お金を使わないで、ロングランするには、どうしたらいいだろう?

2007年02月19日
 ■  仙台・演劇紀行 -リベンジ篇-

「仙台・演劇紀行のつもりが、突然の中止」のリベンジに、
2/17(土)に仙台に行ってきました。

まず、仙台市の代表的な稽古施設10-BOXを見学し、
その後に、
TheatreGroup"OCT/PASS"+きらく企画提携公演 vol.02+α
「ザウエル~犬の銀河 星下の一群~」PlayKENJI#5

を見て、途中、できるだけ仙台の演劇人と話し話し話しまくるってスケジュールで。

10boxb070217.jpg
(写真は、10-BOXの舞台美術作業スペース。立派です!!)

稽古施設の10-BOXについては、
fingeの「せんだい演劇工房10-BOXの魅力」
FPAPの「仙台の小劇場系演劇状況の特徴」
が詳しいので、興味がある人は、熟読を。
書かれているとおり、
一番大きい部屋で公演する際の間口が他の部屋でも簡単に取れるよう設計されていたり、
本当に理想的な稽古場だと思いました。

ただ、
使用料が安いのと、公演ができてしまうことのデメリットもあるみたいで、
仙台駅近くのエルパークで公演を打たない団体が増え、
そのため、一般客が、交通のアクセスの悪い10-BOXではつかず、
一般客離れが起こってる、なんて話も聞きました。

まあ、10-BOXはそもそも稽古場施設なので、
無理をしてでも、エルパークで公演を打つべきなんでしょうが、

エルパークの方も問題があるみたいで、
悪平等主義というか、市民が公平に施設を使えるように、
1団体、1回の利用で使えるのが6日か7日で、
結果、週末3日公演が、大半。
つまり、最初からロングランができず、
一般客の口コミでの観劇が期待できない環境が整っています。

自然と、作り手の思考は、観客へは向かわず、内向きになり、
自分達が満足できればいい的な芝居が増えてる。

しかも、
東京ほど、演劇に興味を持ってる一般客が少ない上に、
そもそも人口自体が少ない。
今の現状で、どう地元の人に劇団の活動を伝えるか、
そこが難しいみたいです。

東京ででさえ、まだ何もできてない僕には、
何のアドバイスもできませんでした。

ただ、昔、僕は、
「競争があるから、質が高くなるはずで、だから、
東京の演劇のほうが、面白いものになるはずだ」
と言ったことがありましたが、
競争でなく、観客へのまなざしこそが、
質を高くするのではないか、という風に思い直しました。それと、
一番大事なのは、いい環境があることではないんですよ。きっと。

2007年02月18日
 ■  日本アカデミー賞とリ・ボンウ(李鳳宇)

2/16(金)に、
日本アカデミー賞の授賞式が日テレでオンエアされてましたね。
僕は、録画で見ました。
http://www.japan-academy-prize.jp/

最優秀作品賞は、
僕が酷評した「フラガール」
http://www.inzou.com/blog/2006/12/post_31.html

よくできたエンターテインメントですが、
泣きどころと笑いどころのあざとさが気になりました。

ただ、作る、売る、の両方をやっている、
シネカノンという会社と、プロデューサーのリ・ボンウ(李鳳宇)には、
ちょっと前から注目していました。
http://www.cqn.co.jp/

というのは、
最近、水曜日には必ず映画を一本、映画館で見るようにしてるのですが、
僕がよく行く水曜日割引している映画館って、
ほとんどシネカノンが運営してる映画館だったんです。
もちろん、「パッチギ」を制作した会社でもあります。

わからないのは観客が悪いという価値観で作られてきたから、
日本映画がダメになった、という話から始まる、
リ・ボンウの著書「日本映画は再興できる」は面白いです。
http://www.wayts.net/TJ/kikan/kikan009.html

同じ出版社から、演劇人の平田オリザも本を出してますが、
「リアルだけが生き延びる」
http://www.wayts.net/TJ/kikan/kikan012.html

二人には共通点があって、
自前の映画館を持って、映画の制作もしている、リ。
自前の劇場(アゴラ劇場)を持って、演劇の作り手でもある、平田。
こだわりを目減りさせることなく、作品を観客へ届けるには、
作品の出口を確保した上で、作品を作るということが大切ということでしょうか?

2007年01月12日
 ■  劇団印象がほとんど劇団じゃない理由

2月にワークショップをやります。
詳細は来週の月曜日頃リリース予定ですが、
今回は、ワークショップのチラシも配って、
どんどん外部の人に参加してもらえたらと思ってます。

ワークショップは日本語にすると作業場という意味ですが、
劇団印象では、「今、面白いと思ってること」を、
まず、僕が提示し、それに対して、
演技やアイディアで役者やスタッフに表現してもらいながら、
「今、面白いと思ってること」を共有する場です。

劇団印象は一応劇団ですが、
僕はほとんど劇団じゃないと思っていて、
それは、人間関係じゃなくて、「面白さ」でつながってる集団にしたくて、
だから、「面白さ」を作れる人なら、いわゆる客演の役者でも、
劇団員よりいい役につけるのは当たり前、というスタンスでやっています。

人間関係を全否定してるわけじゃないし、
人間関係で劇団印象に付き合ってくれてる人も、もちろんいます。
ただ、主宰と付き合いが長いから、出番が多いというような、
人間関係から生じるデメリットが幅を利かせないようにしたいのです。
面白さは、所属に関係なく、面白いのです。

だから、公演毎に実力のある役者・スタッフを集めてます。
で、ワークショップは、そういう外部の才能ある人々に、
劇団印象は面白い劇団だよ!と、
僕自身がプレゼンテーションする場でもあります。
面白くなかったら、遠慮なく、印象への今後の参加を断られます。
そういう緊張感をもってやっていくために、ワークショップがあります。
そして、参加者にも、劇団員にも、そういう緊張感を求めます。
今、こうして演劇を通して、一緒にいるのは、
お互いの面白さを認め合ってるからだよ、
面白くなくなったら一緒にできないんだよ、
それが、ワークショップであります。

というわけで、ワークショップの詳細は、月曜日です。

2007年01月03日
 ■  2007年の去年やってなくて今年やりたいこと

人から、去年やってなくて今年やりたいこと、2007年版を聞かれた。
速攻で、
どんな仕事でもいいから、テレビの台本の仕事を一つやりたい、
って答えてた。

去年は、役者を一生懸命テレビに売り込んだけど、
今年は、自分をテレビに売り込みたいんだ。
これは、結構、ハードルの高い目標。
来年のお正月に、笑って2007年を振り返れるように、
なんとか達成しないとね。

で、その目標をブログ上で書いておこう。
恥ずかしいんだけど、
達成できなかったら、もっと恥ずかしいもんね。
自分を追い込まないと頑張れないタイプなんで。

そんなこんなで、今年もよろしくお願いします!!

2006年12月13日
 ■  役者は全員55歳以上の、さいたまゴールド・シアター

蜷川幸雄が、さいたまゴールド・シアターと称して、
http://saf.or.jp/gold_theater/
経験・未経験を問わず、55歳以上の人間を集めて、
劇団を立ち上げたことは知っていたけど、

その劇団の様子を、NHKが月曜日(12/11)に、
18時頃のニュースで特集していた。
これが、なかなかよかった。
なにがよかったって、劇団員の顔がよかった。

ニュースでやっていたのは、
老いた群集が裁判所を占拠するシーンの稽古だったんだけど、
まず、演者の真剣な表情がよかった。
誰一人として、そこ(稽古場)にいることに甘えてない感じがした。
蜷川幸雄のダメ出しの様子が、またよかった。

55歳以上のことを敢えて言えば、ジジイとババアだ。
そのジジイとババアが、当たり前なんだけど、甘えていない。
ジジイババアだと蔑むんじゃねえ!という迫力が出てる。
それは積み上げられた時間の迫力である。
人生の酸いも甘いも皺に刻み込んできた人間の迫力である。

経験・未経験を問わず、という役者未満を集めた劇団ということで、
生意気にも、大丈夫か蜷川?と思っていたけれど、
本当に余計なお世話だった。
むしろ、55歳以上ということや、経験・未経験を問わないということだけで、
僕がこの企画をなめてた。
だって、蜷川幸雄がやる以上、どんな人とやるにしろ、
作品の質が求められるわけでしょ?

全く知らない人間達と組んで仕事をすることの豊かさと怖さ、
演劇のアグレッシブな魅力に、
71歳の演出家が挑戦しているのだ。

僕ら若い演出家は、学ぶべきところがたくさんあるように思う。

2006年10月25日
 ■  「現代の肖像」北村明子氏

フリンジのブログを読んで、気になっていたところ、
昨日、たまたま霞ヶ関に行く用事があったので、
日比谷図書館で、アエラの「現代の肖像」北村明子氏の記事を読んできました。

フリンジで書かれているとおり、
舞台制作そのものよりも、
役者のマネジメントに、記事の力点が置かれていますが、
だからこそ余計に、役者が読むべき記事なのかなと思いました。

劇団がいかに素晴らしくても、年2回の本公演しか打てなかったら、
本公演でギャラが出たとしても、舞台俳優は食べていけないわけで、
公演と公演の間の時間にバイトをして、
役者としての勉強の時間(使い方は人それぞれ)を削ることになります。
しかも、それは売れてる劇団の話。
多くの劇団員たちは、さらに、チケットノルマと劇団費を抱えて、アップアップ。

"好きな舞台をやりながら、テレビの仕事ができ、生活が安定"する、
(""内をアエラの記事から引用)
ために何をするべきなのか?それを考える端緒になる記事なのではないでしょうか?

もちろん、生活が安定することと、かかわってる舞台のクオリティーは、
必ずしも比例するわけでないことを念頭に入れつつも、です。