2019年05月13日
 ■  ポーランド滞在創作5日目

野茂英雄が、大リーグへの挑戦を表明した時に、日本の新聞記者からの「英語は話せるんですか?」という意地の悪い質問に、「僕は、アメリカに英語を話しに行くんじゃありません。野球をしに行くんです。」と言って返したことを覚えてる人はいるだろうか。

私は、この言葉がすごく好きで、英語の劣等感に悩まされる度に思い出して、自分を勇気づけていた。「僕は、イギリスに英語を話しに来てるんじゃありません。演劇をしに来てるんです。」とは言っても、演劇は言葉の芸術でもあるから、そうも言ってられないことも多かったが。

今日が、ベンジンでの稽古の第一日目だった。私の英語は通じた。いや、むしろ、通じなかったというべきか。今回の出演者の二人は、英語があまり得意じゃなかったので、私の英語スキルはあまり問題ではなかった。今、私は、自分自身の演劇語について、悩みを抱えている。

一応、私は日本語と演劇語のバイリンガルなのだが、母国語というものは、普段は使い方に対して無意識であり、曖昧なものを曖昧なまま使ってしまっているのだ。つまり、私の演劇語の使用において、思考がモヤンとしたまま使っていることが問題だ。自分が、どんな演技が好きか、どういう演技の細部を求めているのか、明確になっていないまま、演劇語を使うと、相手の反応も、ぼんやりとなり、メリハリのない演技になってしまう。

「僕は、ポーランドに英語を話しに来てるんじゃありません。演劇をしに来てるんです。」強く、その言葉を噛みしめる。

追伸
町の中でのほうが、英語がさらに通じないから、買い物が大変!スーパーの表記は、全てポーランド語で、英語表示はほとんどない。

写真は、「ポーランドの普通の朝ごはん」を描いてもらっているところ。

投稿者 atsuto : 2019年05月13日 13:28

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