2017年01月19日
 ■  ボアール雑感 その1

アウグスト・ボアールを勉強したくて、
友人に借りた「被抑圧者の演劇」を移動時間を使って、読み始めた。

難しい本なので、読みやすいところから読み始めようと思って、
ボアールがシェイクスピアについて書いてるエッセイから読んでいる。
で、このシェイクスピアについての分析が、おもしろい!

ボアールの分析によると、シェイクスピアは、初めて、
ブルジョア的価値観を戯曲を通して表現した劇作家らしい。たとえ、
表面的には幕切れにおいて貴族や封建制に軍配を上げているとしても。

つまり、シェイクスピアの作品は、
貴族や王を主人公としてはいるが、
ブルジョアジー的性格を持った異端の貴族が、
伝統や既成の社会秩序をひっくり返す行動をしながら、
やがて、体制に屈して死ぬ、という構造になっているということで、
シェイクスピアに詳しい人からは、既知のことなのかもしれないけど、
私には、目から鱗だった。