2015年05月22日
 ■  2015年のタイ47日目

47日目(5月21日)

劇団クレッシェント・ムーンは、バンコクで最も古い劇団の一つ。

現在の、
劇団および劇場の、クレッシェント・ムーンの芸術監督は、
Sineenadh Keitprapai氏。

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“女性の問題”に関心を持って、活動をしている、演出家・俳優でもある彼女は、瞳の奥に強い炎を宿しているように、私には感じられた。「最も幸せを感じる時はどんな時?」という質問に、昨年上演した自分の演出作品について、プライヴェートな体験を交えながら語ってくれた。

これは、彼女の作品のチラシである。詳細は、帰国報告会でお話しします。
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2015年05月19日
 ■  2015年のタイ44日目

44日目(5月18日)

バンコクの、主だった小劇場(200人以上入る小屋も含む)は、10軒ぐらいなのであるが、昨年(2014年)の5月にオープンして以来、ものすごい量のプロダクション(企画・制作をした作品)を生み出しているのが、トンロー・アート・スペース(Thong Lor Art Space)である。その名の通り、トンロー地域(日本人街で、日本食の高級レストランが軒を連ねる)にある。

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1年間で18のプロダクションを企画・制作している。その内、演劇系のプロダクションは8つ。他は、コンサートやダンス、アートの企画など様々とのこと。演出家や作家は所属していないので、その度に、外部から招聘し、時には、オーディションをして、出演する俳優を集める。

会社ではないが、私には、会社組織に見えるぐらい、きちんとしたグループに感じられた。基本的なメンバーは10人、マネージング・ディレクター(社長?)がいて、キュレイター(副社長兼プロデューサー?)がいて、他に、マーケティング担当、広報担当などが複数いる。今回、話を聞いたのは、マネージング・ディレクターのChrisada Chiaravanond氏と、遅れて参加した、キュレイターのLeon氏である。Chrisはアメリカへの留学経験があり、Leonはイギリスに3年間留学していたとのことで、二人とも非常に英語が堪能であった。※左がChrisで、右がLeon。

2015年05月16日
 ■  2015年のタイ39・40日目

39日目(5月13日)

Spiritual Dimensions of Rice Culture の続き。
13日は、プログラムはお休みだったため、インドネシアのバリ島チームと、
Siam Niramit Showを見に行った。

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※写真は、インドネシア・ジャワ島の舞踊

40日目(5月14日)

そして、最終日の14日は5時間の長丁場であった。
その中でとりわけ、私の興味を引いたのは、
やはり、インドネシアの儀礼パフォーマンスだった。

興味を持ってネットで調べた知識によると、インドネシア、
とりわけバリで見られる、観光客向けの芸能・美術のほとんどは、
1920年代以降のオランダ植民地時代以降の歴史の中で、
バリを訪れた欧米人との共同作業によって構築されたものである、らしい。
つまり、伝統芸能のエンターテインメント化、もしくは、
現代化に成功したということなのだと思う。
(あくまでネットの知識なので、帰国したら、きちんと調べたい)

そういう視点で各国の儀礼パフォーマンスを見ると、
ある部族の素の形そのままの儀礼は、
やはり、私のような部外者の外国人には退屈だし、
儀礼の中の舞踊を見ていると、
驚くほど踊りが下手な人が参加しているのだ。
つまり、部族の儀礼では、村落の全員が参加するし、
見せる(魅せる)ことは最重要ではないから、踊り手が洗練されていない。

比べて、インドネシアの踊り手は、職業性を感じさせる。
全ての踊り手が、ある一定のレベルに達している。
衣装も、民族的な要素がありつつも、
よく見れば洋服がアレンジされたものだ。
そして、そのように、現代化されているもののほうが、
私にはおもしろく感じた。インドネシアの芸能が、
どのように観光化・現代化されたのかを調べることは、
とてもおもしろいんじゃないだろうか?

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加えて、部族の儀礼パフォーマンスを除き、
ほとんどの儀礼パフォーマンスに、
各国の大学の演劇・舞台芸術学の先生、生徒が参加していた。
大学で、伝統芸能を教えるシステムが各国で確立されているのである。
羨ましくも感じたし、日本の演劇教育に対して、危機感も覚えた。

私は、大学時代、全く演劇に興味が無かった人間で、
学部も環境情報学部という、よくわからない学部なんで、
ロシアとかみたいに、
演劇エリートじゃないと演劇を職業にできないっていうのだと、
困ってしまうんだけど、
でも、もう少し教育システムが整ってないと、
やばいんじゃないの?日本!って思う。
私自身も含めて、
演劇に対する教養の浅さを外国人と接していると感じてしまうからだ。

2015年05月13日
 ■  2015年のタイ36・37・38日目

36日目(5月10日)

Spiritual Dimensions of Rice Culture in Southeast Asia
東南アジア・米文化の精霊的な面(からの考察)
みたいなイベントを手伝わないかとKopから誘われて、参加してきた。
5月10日は、その装飾のお手伝い。

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37日目(5月11日)と、38日目(5月12日)

SEAMEO SPAFAという、

Regional Centre for Archaeology and Fine Arts, is part of the
Southeast Asian Ministers of Education Organization (SEAMEO)

東南アジア外交使節団教育機関の、
考古学・芸術学地域センター(訳がおかしかったら、ごめんなさい)
というところが主催の、まあ、演劇学会みたいな感じなんですが、
昼間は研究発表(英語)、夜19:00から、各国の儀式的パフォーマンスを紹介
というプログラムになっていて、研究発表は、単語が難しくてついていけず、
でも、夜のパフォーマンスは、とても興味深かった。

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11日は、
1.インドネシアのジャワ島の影絵
2.ヴェトナムの部族の儀式
3.ミャンマーの儀式と舞踊
4.インドネシアのジャワ島の舞踊

12日は、
1.マレーシアの儀式
2.カンボジアの舞踊
3.ラオスの舞踊
4.インドネシアのバリ島の儀式
5.ベトナムの学生のダンス・パフォーマンス
6.ブルネイダルサラームの儀式
7.インドネシアのジャワ島の儀式

毎日3時間を超える上演である。観る方も疲れる。そして、
東南アジアと一括りにできないような多様性がありながら、
日本の古典芸能や祭りの原型を感じさせるものが多数あった。
獅子舞、天狗、歌舞伎の型などなど。

当然のことながら、国とは何かを考えさせられた。
日本のように、たまたま海で境界が区切られていて、
自分たちが、一つの国民だと信じやすい地理条件とは違って、
東南アジアは、様々な民族・文化が入り混じっている。
ある地域の文化が、ある地域に影響を及ぼし(ある時は侵略によって)
現在、なんとなく、タイならタイ、ミャンマーならミャンマーの、
文化らしきものを形作っている。
しかし、それは厳密に境界があるものではない。

インドネシアとマレーシアという国家で言えば、
オランダが植民地にした地域がインドネシアになり、
イギリスが植民地にした地域がマレーシアになっただけで、
その面から言えば、
日本が一つなんていう幻想は、
たまたまの偶然の産物に過ぎないんだなあと、気づかされる。

さてさて、このイベントでは、とりわけ
インドネシアの儀礼やパフォーマンスが大きく取り上げられているからか、
そのおもしろさに、とても刺激を受けた。
インドネシアも、また多様。ジャワ島とバリ島では、全然違うのだった。

2015年05月03日
 ■  2015年のタイ29日目

しばらく、更新していませんでしたが、
今、チェンマイにいます。
重要な日だけ、振り返っておこうと思います。

24日目(4月28日)

大学時代の同級生から、
バンコクのNHK支局で働いてる方を紹介してもらい、
E-mailでアポを取ったところ、OKの返事があり、会いに行きました。
すごく親切に対応してくださり、
昨年の事件が起こった時の話や、現在の状況などを伺いました。

その中で、タイの警察に保護されている赤ちゃんたちが、
どうなったかという話があり、
政府の管理する、児童養護施設・孤児院のようなところで、
面倒を見られている、ということを聞き、
実際に、その赤ちゃんたちがいる、
児童養護施設や孤児院でなくてもいいので、
タイの児童養護施設・孤児院を、
見学に行きたいと思う気持ちが強くなったのでした。

29日目(5月3日)

というわけで、チェンマイにある、
孤児院の一つを訪ねました。
なぜ、チェンマイかというと、
NHKの方から、件の赤ちゃんの何人かが、
チェンマイの養護施設に預けられているという話を聞いたのと、
単純に、「匂衣」の出演者であるコップさんが、
チェンマイに住んでいて、会いに行ったからなのです。

今日、行ったのは、バーンロムサイという、
日本のNPOがやっている、孤児院で、
ここにいる子どものほとんどが、
HIVウイルスに母子感染している孤児たちとのこと。

孤児院の日々の生活の様子や、
タイの孤児院事情を、日本語で質問することができて、
大変、参考になりました。
また、いろいろ、タイの国立の孤児院についての情報ももらい、
明日は、そこを訪ねてみようと思っています。