2014年04月29日
 ■  暇があっても、クソしか書けない。

4月も終わろうとしている。
3月末に公演が終わってから、
この1年間で久し振りに余裕のある時間を送っていた。
いろいろインプットして、新作でも書き始めようと思っていたけど、
1ページも書くことなく、4月が終わろうとしている。
じゃあ、インプットをたくさんしたかというと、、、まあ、ほどほどだ。

時間が無いから書けないというのは、嘘だね。

時間があっても書けなかった。
本当に必要なのは、勇気だ。
書けないのは、
新作が駄作だったらどうしよう?
という潜在的な不安があるからだ。
書き始めなければ、
自分の実力の無さとか才能の無さに向き合わなくてもいいもの。

「暇があっても、クソしか書けない。」

この現実に、向き合うための勇気が、
物書きに絶対に必要なのだ。
そして、その勇気は他の人からもらうことはできない。
自分の内側から絞り出すしかないのである。

2014年04月24日
 ■  イギリス王立演劇学校の選考基準

世田谷パブリックシアターの、
「世界の演劇教育を知る」シリーズ、「イギリス演劇と王立演劇学校(RADA)」
に行ってきました。

http://setagaya-pt.jp/workshop/2014/04/post_313.html

これは、誰でも参加できるプログラムだったから、
俳優や演出家の知り合いを誘えばよかった。
また、別の回がある時には、是非、皆さん一緒に行きましょう!

・イギリス演劇の流れの概要がわかった。
・イギリス演劇教育の流れの概要がわかった。
・RADAの選考基準の話から、俳優とは何かを考えさせられた。

他にもおもしろい話は、たくさんあったんだけど、
僕が最も興味を持った、
RADAの選考過程と選考基準の話だけ書きます。

RADAの、入学試験は、6ヶ月間のオーディションです。
4段階あって、
1段階目で、3000人の受験者が300人へ。
2段階目で、150人。3段階目で、90人。最後入学できるのが、30人。

ほぼ半年間、授業を受けながら選抜されていくという感じ。
スピーチや演技のテストもあるんだけど、
長いインタビュー・面接が重視されている印象が、話から窺えた。
3000人から、たった30人だけ。
一体、どんな人が選ばれるのか?
興味があったので、
その選考基準で何を重要視しているのか、質問してみた。

バランスを考えて選抜するのか?
15名の内、男優と女優は半分ずつなのか?
身長が高い人、低い人、太っている人、痩せている人、それとも、
潜在能力や才能があると思われる人であれば、バランスは考えないのか?

最初に、背景(background)を見ている、みたいな答えが帰ってきた。
俳優は、両極端のキャラクターを演じなければならない。
そのために、自分の今いる環境で、
どれだけの人間、作品に出会ってきたか。

しかし、最後に、
「人の脳内に影響を与える影響力、存在感は(学校で)教えることができない」
と言いながら、ある労働者階級の黒人の男の子の例を説明してくれた。
彼が、歌の授業で、ラップを歌いながら、
自分自身で「俺の根っこはここ」って発見していった話とか。

う、書いてて、まとまらねえ。

付け加えるとすると、
「目の前の人の脳内に影響を与えることができる存在感」、
それが選考基準だ!

2014年04月23日
 ■  百メートルを三日で走ってみろ

「百メートルを三日で走ってみろ」

いい言葉と出会えただけで、僕は幸せになれる。
その日一日が、キラキラと輝く。
できれば、毎日、いい言葉、新しい言葉と出会いたい。

今日は、宮沢章夫の「富士日記2.1」を読んでたら、
そういう言葉と出会った。

以下、長いが引用。

-----

特別な人はいて、どんな世界でもほんとうにすごいが、普通は、そうでもないのであり、人は凡庸に生きている。したくてもできない。

百メートルを9秒台で走るのは普通ではできない。天才たちだ。10秒台で走るランナーなど世界中にごろごろしているだろう。凡庸である。それももまた普通だ。だとしたら、その百メートルの走り方を変えればいい。なぜなら、人はうまく走れないし、そんなに速く走れないからだ。走り方を変える。さまざまな走り方があると思う。

<中略>

百メートルを三日で走ってみろと書いた。たいへんなんだよ、きっと、百メートルを三日で走るのは。だがそれをやってみよう。

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僕は僕なりの百メートルの走り方を見つけたいのだ。

2014年04月22日
 ■  最強の武器は芸能人

6月の、12日(木)~15日(日)、兵庫県豊岡市で開催される、
「劇作家大会」なるものを手伝っている。
簡単に言うと、
演劇の普及を目的とした、市民参加型の演劇イベント。

日本劇作家大会2014 豊岡大会
http://toyooka-geki.org/

つまり、演劇ってこんなに魅力的なんだよ!って、
豊岡および関西方面の人に訴求するイベントですね。
ものすごくたくさんの企画があります。
私もそれに出演もするし、裏方もやっております。
でも、そんなイベントがあるなんて、みんな知らないっすよね。。。

やっていて思うのは、
「演劇人の内輪受け」を避けるために、対外的に最も有効なのが、
「芸能人」である。最強の武器、芸能人。

なんで、みんな、「芸能人」もしくは「有名人」が好きなんだろう?
関心を持つんだろう?俺も好きだけど。
地道にやっているより、「芸能人」をキャスティングしたほうが、
断然、公に開いてる感じになるよね。

でも、その「芸能人」が少ないギャラで出演してくれるというのは、
演劇が魅力的であるからであって。

全然関係ないですが、いつか小泉今日子と一緒に仕事をしたいです。

2014年04月20日
 ■  モズ企画、そして、西島秀俊

4/18は、モズ企画の会議だった。
韓国の新人劇作家の短編を、
日本語に翻訳して上演し、日本に紹介しようという”志"でやっている、
モズ企画の、韓国新人劇作家シリーズ。
私は、来年上演する第三弾にも参加することを決めた。

過去2回は演出として関わり、
次回(第3回)も演出として関わりたいと思っているのだが、
その次、もしくは、その次の次では、翻訳を担当したいと思っている。
しかし、そのためには、本当に計画的に韓国語を勉強しなければ。

演出としても、もっとイメージを持って臨みたいと思っている。
第一弾では、初めて他者の戯曲を演出するのでいっぱいいっぱいで、
第二弾では、戯曲の紹介的な演出に留まってしまい、
演出のメッセージは出せなかった。
第三弾では、戯曲の魅力を引き出しつつ、
自分の世界観との相乗効果を生むような、そんな作品を作りたい。

そして、もっと積極的に、
自分が担当する戯曲の作家と関わりながら、演出をしてみたい。

さて、蛇足だが、
年配の女優さんが雑談で、西島秀俊を、その肉体を、話題にしていた。
(「MOZU」というドラマに出ているから、モズつながりで)

男から見ても、あのカラダは魅力的だ。
なんか久し振りにカラダが話題になる俳優が現れた。
細マッチョっていう、らしいっす。
旬なカラダ、西島秀俊のカラダの魅力を考えることは、
自分の演劇に何かしら、プラスにならないだろうか?

そうだ、第三弾では、
私なりの、身体の提示の手法も探ってみたい。
そのためには、日々、世の中の、話題の、「肉体」にも関心を持たなければ。

2014年04月13日
 ■  世界とわたりあうために

ここ2,3日は、10月のタイ人との共同作業のため、
ひたすた英文メールのやりとりをしている。
僕のことをご存知の方はよくわかっていると思うが、
僕は、計画的に活動するのが苦手である。

昨年の、日韓交流企画で、韓国人3人を東京に招いた時には、
計画についての連絡があまりに無くて不安になったと、
韓国人から言われた。
「細かいことにあまり文句を言わない韓国人が、
不安を口にするんだから相当だよ、アツト」
と言われた。

今回は、より言葉が伝わりにくいタイ人と一緒にやるのだから、
昨年と同じ轍は踏めない。。
だから早め早めに連絡を取っているのだが、
それにしても、条件面での交渉などを英語でやるのはタフだ。
でも、タイ人だって母国語じゃないわけだから、俺も頑張らなければ。

本屋で、平田オリザの「世界とわたりあうために」を立ち読み。
タイのところと、韓国のところだけ、読む。
平田オリザの劇団、青年団は、「ソウル市民」という作品の、
韓国上演の時に、台詞を全部、韓国語でやるということに挑戦した、
という下りで、目が点になってしまった。
準備には一年以上かけたらしい。

外国人がその国の言葉で、芝居を上演しても、カタコトになってしまって、
質の高さを保持できないのではないか?という批判はあるだろう。

でも、すごくない?

あんた、真似できる?
少なくとも、韓国の観客に、その気持ちは伝わったんじゃないだろうか。
「ソウル市民」は、日本が朝鮮から朝鮮語を奪っていた時代の話だから、
余計に。

俺は、どれだけ本気に韓国と交流してきたんだろう?
俺は、どれだけ本気にタイと交流したいと思ってるんだろう?

2014年04月09日
 ■  若手問題勃発

最近、年上の演劇界の先輩たちと、一緒に仕事をすることが多くなってきた。
嬉しいことだが、それと同時に、ある問題が勃発し始めている。

若手問題である。「どこまでが若手か?鈴木アツトは若手なのか?」

苦手じゃないよ。若手だよ。
私を「若手」として、扱わない人たちが出てきた。まずい。
もちろん、私を「苦手」として、扱う人たちもたくさんいる。まずい。

「若手」には、年齢が若い、という意味の他に、
実力が未熟、まだ売れていない、
みたいなニュアンスが含まれる。まだ売れていない。。。
その、まだ売れていない状態なのに、
「若手」大学の卒業証書が送られようとしているのか?

「若手」「若手」「若手」「若手」「若手」「若手」「若手」
都の西北にこだまする、若手大学の校歌が聞こえてくる。
この校歌は、あと何年聞けるのだろうか?
いや、もう、知らないところで、卒業していたのだろうか?

とにかく、私は、33にもなって「若手」という言葉にしがみついている。
そして、若手卒業という現実に向き合わなければいけない、
そんな2014年の春です。

gbf0600.jpg

写真は、「グローバル・ベイビー・ファクトリー」の、受精卵のシーン。

「私こそ若手だ!」と言ってる?

撮影:青木司

2014年04月01日
 ■  「匂衣・タイヴァージョン」、準備開始!

いよいよ、タイの演劇人とのコラボーレション企画
「匂衣(におい)~The blind and the dog~」(タイ・ヴァージョン)
の準備が始まりました。

劇団印象-indian elephant-では、
この企画を手伝ってくれる方を募集しております!
ご興味のある方はメールください!
公演は10月か、11月を予定しております。
※atsutos★inzou.com ★を@に変えて、ご連絡ください。

しかし、プロジェクトの規模をどこまでの大きさにしたらいいんだろうか?
やりたいことはいっぱいあるが、お金が充分にあるわけではない。
タイ公演も視野に入れるべきか、とか。
他には、できれば、タイ・ヴァージョンだけでなく、
オリジナルの韓国・ヴァージョンとのダブルキャストにもしてみたいし。

夢と現実を、うまく交通整理していかなければ。