2014年01月31日
 ■  インド・タイ旅行8日目

飛行機は、朝5時(タイ時間)に、
バンコクのスワンナプーム国際空港へ到着。
そこからトゥアさんちへ。
トゥアさん、こと、プラディット・プラサトーンさんは、
タイの劇作家、演出家、俳優である。
http://performingarts.jp/J/pre_interview/0910/1.html

僕は、2012年の12月に、バンコクのデモ運動を扱った、
「Destination」のリーディング公演を演出した。
そして、今、バンコクは大規模デモで騒がしくなっている。
またしても、自分が演出した作品の世界に入っていくようだ。

しかし、今のところ、デモにさえ近づかなければ、
全くと言っていいほど、危険は感じない。
日本での報道は、大袈裟に伝えられすぎていると思う。
too much(やりすぎ)なのだ。

トゥアさんは、
政府側も、デモ側も、支持しない。
特に、今回のデモはtoo muchだと言っていた。

インドのムンバイの次がバンコクだったので、
いろいろと街の雰囲気を比べてしまうが、
バンコクはものすごく、今、経済が発展している感じがした。
その結果、中産階級がかなり厚みを増している気がする。
インドのように騒がしいわけではないのに、
街がエネルギッシュな感じがする。
人々に余裕が見てとれるというか。

トゥアさんにそのことを話したら、
バンコクはそうかもしれないが、
経済発展は、他の地域との格差を広げているとのこと。
地方の貧しい層には、その恩恵が届いていないと。
バンコクは今ものすごいスピードで変わっている。
10年後、全く想像できない姿に変わってしまうのではないか。
と、トゥアさん。

さて、演劇はどうか。
バンコクには、今、50ほどの劇団があるが、
常時活動しているのは、20ぐらいとのこと。
これは、福岡の演劇事情と重なるところがある。

この日の夜も、Democrazyという洒落た名前の劇場で、芝居を見た。
50人はいない観客は、ほぼ全員、演劇関係者だったと思う。
チケット代600バーツ(約1800円)は、タイでは高額なので、
一般の観客層ができあがっているわけではないようだ。
あらためて、韓国の大学路の演劇状況の素晴らしさを思い出す。

tua-atsuto.jpg
※Democrazyの前で、開演を待つ、トゥアさんと私。

2014年01月30日
 ■  インド・タイ旅行7日目

せっかくインドに来たのに、
観光をしても、自分は得るものは少ないと昨日わかったので、
今日は、代理出産ビジネスの取材を、続けることにした。

ムンバイにも代理出産をやっているクリニックはあるだろうと予想し、
google map で、mumbai infertility clinicと検索したら、
170件ぐらい出てきた。そのクリニックのHPを見て、
医療内容に、surrogacyとあれば、代理出産をやっているということである。
宿泊しているホテルから、歩いていける距離の三件に
とりあえず行ってみることにした。

しかし、クリニックを見つけることは中々難しいだろうなあと思っていた。
7日間の滞在で、英語の看板がないところが多いことがわかっていたし、
道の名前も、HPやgoogleには英語名があるのだが、
実際は英語名が出ていないところも多いのだ。
案の定、1件目と3件目のクリニックは見つけることができなかった。
が、2件目のMUMBAI FERTILITY CLINIC & IVF CENTERは、
発見することができた。

mumbai-clinic.jpg
※ムンバイのクリニック。銀色の車の向こうに入り口がある。

クリニックの外観はここが病院?というぐらい、インドぽい汚さだが、
中に入るとものすごくきれいで、清潔で、近代的な内装の病院であった。
若干、緊張して、クリニックのドアを押す。
入ってすぐの廊下に、四、五人のインド人の患者たちが、
椅子に座って順番を待っている。とりあえず、いつもの調子で、
「日本人で、鈴木アツトで、作家で、代理出産をテーマにした台本を、、、」
と伝えると、しばらく待つようにという指示があった。

壁には、赤ちゃんを抱いた、夫婦の写真が一面に飾られている。
Total 999 Pregnanciesの文字。
そして、代理出産の件数もあり34/80、43%と成功率も書かれている。
15分ぐらい待っていると、ようやくドクターの手が空いたようで、
インタビューをさせてくれた。

このクリニックでは、患者(クライアント)はインド人だけであり、
外国人は扱っていない。
外国人を扱っているクリニックとしては、
デリーにあるAクリニックが有名だから、調べてみたらどうか。
アーナンのクリニックについては、もちろん知っている。
私のクリニックでは、
代理母を代理母ハウスのように集めて生活させるということはない。
私から言わせれば、代理母ハウスはあまり人間的とは言えない。
代理母は、夫と会えないんだろう?(週末しか会えないと、僕が答える)
ここでは、そういうことはない。普通の部屋で、ケアをされながら暮らしている。
インドも国際的な代理出産に関しては法律が厳しくなっている。
(イスラエル等の)ゲイのカップルが、代理出産を行うことが難しくなっている。
彼らは、インドでできるのか、他ならどこの国でできるのか、
情勢を見守っている。 等々という話を聞くことができた。

こういう時に、自分の英語力の無さを心底呪う。
ドクターの喋るスピードが速くて、きちんと理解できたのか自信がない。

ただし、やっぱり、アーナンだけでなく、
ムンバイのクリニックを一つでも見ることができたのは、よかった。
ムンバイのこのクリニックも忙しそうだったが、
アーナンのクリニックのほうが、もっと待っている患者が多かった。
それに、雰囲気が全然違う。

自分の関心は、代理出産だけでなく、
メディカルツーリズムにあるということも鮮明になった。

経済的な格差を利用して、
他人の身体を使い、子供を産ませている、という視点で見れば、
代理出産は、許されざる行為だ。
しかし、少なくとも、ムンバイのこのお医者さんは、
医師として、患者のニーズに、真剣に応えているだけ。
代理出産は、普通の医療行為であり、
不妊治療の一つのプロセスだと、捉えている。

普通とは何だろう?
普通の幸福。普通の人生。普通の家族。
普通(の子供を持つ人生)を求めて、
普通じゃない方法(代理出産)に手を伸ばすという矛盾。
じゃあ、不妊の人は、自分の運命を受け入れるべきなのか?
頭がグルグルする。

23:20発の飛行機でタイ・バンコクへ。
グッバイ、インド!

2014年01月29日
 ■  インド・タイ旅行6日目

今日は、観光スポットを回ってみたが、
特に、インドのことを深く知ることができる出来事はなかった。
旅にトラブルが無いと、退屈だし、寂しい。

elephanta.jpg

たまたま入った、レオポルド・カフェというところが、
2008年のムンバイ同時多発テロで襲撃された場所の一つだったことは、
私のテーブルの前の窓を、写真に撮っていた人たちから聞いた。
その窓には、銃痕が!!!おお、怖っ!
話を聞いて、ゾッとした。
途端にオロオロし始めてしまい、自分の小ささを実感する。

leopoldcafe.jpg

宗教とは、本来、とても平和的なもののはずだ。
心に平穏を与えてくれるのが、宗教。
そういえば、アーメダバードで見た、
モスクでお祈りをしているイスラム教徒たちの安寧な姿は、
とても羨ましかった。
特定の信仰を持たない者には、
100%理解することはできない世界だからだ。
彼らの笑顔はとても優しかった。
信仰というのが、なにか心の美とつながっていることが実感できる。

しかし、その宗教が、信仰、暴力的な顔を見せることがある。
むしろ、宗教には、暴力に正当性(大義名分)を与える機能があると、
言うべきだろうか。

レオポルド・カフェを出て、
アラビア海が見える、マリーン・ドライブへ。

この海の向こうには、アラブの国や、アフリカの国がある。
僕には、この海の向こうを自分の目で見る機会があるのだろうか。
それとも、この海の向こうは、知らずに一生を終えるのだろうか。
エジプトのピラミッドは見に行きたいなあ。

arabian-sea.jpg

いよいよ、インドは明日で終わりだ。

2014年01月28日
 ■  インド・タイ旅行5日目

今日も移動日。
アーメダバードから、Jet Airwaysに乗って、ムンバイへ。
昨日、写真撮るって言ってたタクシーの運ちゃん、
時間どおりに迎えに来なかったので、リクシャーで空港へ。
ごめんね。でも、また飛行機に乗り遅れたくなかったのよ。ごめんよ。

旅もいよいよ、終盤。ムンバイで二泊して、次はタイ・バンコクである。

さて、ワタクシ、
ムンバイの空港で手品を使うお茶目なインド人に遭遇しました。
その彼は、プリペイドタクシーのコーディネーターだったんだけど、
私が、1500ルピー渡したら、
向こうが渡した瞬間にすり替えて、550しかもらってないって言うの。
こっちも、インドのお金に慣れてないから、おかしいなあと思いながら、
もう一回1000ルピー渡したんだけど、
後で考えたら、、、慣れてないからこそ、間違えない。。。
はい、カモられました。

しかも、ムンバイの空港から、ホテルのあるムンバイ中心部まで、
1500ルピーは、ちょっと高いんだよね。。。
はい、カモられました。
でも、見事だったんだよ。その手口。
だから、素晴らしい手品を見たと思うことにした(泣)。

インドにいると、価格と価値の差について、考える機会が多い。
タクシーの1000ルピー(1800円)はちょっと高いんだけど(泣)、
例えば、バナナの場合はどうだろう?
今日、僕はバナナ6本を20ルピーで買ったんだけど、
ホテルのボーイさんから、「それ高いよ」って指摘された。
「たくさん付いてる房で40ルピーだよ」って。
じゃあ、1本2ルピーぐらいが適正な相場か。
外国人料金で買うか、現地の人と同じにこだわるか。

自分も演出料を、余裕のある団体からは多めにもらうし、
余裕のない団体からは少なめでも我慢するし、価格なんて常に流動的で、
買う相手に合わせて変える、関係性によって変える、
というほうが、人間的なのかもしれない。そして、
スムーズに現地の人と同じ価格で物が買えるようになっていくということが、
インドを知っていくということなんだろうと思う。

anand-dress-shop.jpg

※写真は、アーナンの服屋さん。
 衣装で使うパンジャビドレスやインドのガウンをたくさん買いました。
 観光地ではなかったから、おそらく、現地値段で?

2014年01月27日
 ■  インド・タイ旅行4日目

今日は移動日である。
アナンド(インド人の発音だと、アーナンに聞こえる)から、
アーメダバードへ、プリペイドタクシーで1時間半。
ドライバーは、行きにアーナンに連れてってくれた奴なんだけど、
(行きに、帰りのタクシーを彼に予約しておいたのだ)
帰りは、とっても遠慮がなくなっていた(仲良くなったってこと?)。

冷房をガンガンに入れるし、
インドのポップスを大音量で流すし、
CDと一緒に歌い出すし、しかも音痴だし、耳に優しくない旅だった。
でも、いい奴だったから、OK!英語通じないけど、OK!
なぜかわからないけど、動物園の門の前に連れていってくれたし。
インドのポップスのCDをコピーさせてくれたし。
彼とは、明日、空港に送ってってもらう約束をしたので、
明日は、是非写真を撮って、どんなナイスガイか紹介したいと思います。

アーメダバードのホテルにチェックインして、
ランチを食べに街をブラブラ歩く。
アーメダバードは、アーナンより大きい街だが、その分、貧富の差が目につく。
アーナンではほとんど見えなかった物乞いの子供たちが、
俺のジーンズの裾を引っ張ってくる。
これは、夜暗くなったら、出歩けないなあと、少しびびる。

さて、昼食である。
三日目の早朝の下痢以外は、
特にお腹を壊すこともなく、元気に過ごせていた。
しかし、この昼食は、あまり美味しく感じなかった。
内臓がインド料理に慣れてきたけど、
舌がインド料理に飽きてきた、のかもしれない。
人生ってままならないものだ。
でも、アーナンで、僕が2回通ったレストランの食事は美味しかったし、
アーナンのホテルのルームサービスも、とても美味しかったんだけどね。
ここは普通。

アーナンが恋しくなり、その気持ちが伝染して、日本が恋しくなり始める。
ホームシックだ。そして、せめて夕食はさっぱりしたものが食べたいと、
ルームサービスで、禁断のPizza Margaritaを頼んでしまった。
インドで、マルゲリータ・ピザを頼んでしまうなんて。心が弱くなっている。
ちょっと待って、Pizza Margarita?スペルが違わないか?
本来なら、Pizza Margheritaだろうに。

届いたPizza Margaritaは、俺の想像のPizza Margheritaではなかった。
インド風にアレンジされた、Pizza Margaritaだった。
全然さっぱりしてない。香辛料がしっかり利いていて、とってもスパイシー。

ごめん、インド人。
俺たちも、普段、俺たち日本人が食べたい、マサラっぽい日本の料理を、
インドカレーと偽りの名前を付けて、食していた。それは謝る。
でも、これは、マルゲリータ・ピザじゃないよ(泣)
ホームシックが頂点に達し、気を紛らせようとテレビをつけたら、、、
インドのニュース番組で、安部首相の顔がアップで映っている。

いくら日本が恋しくても、見たいのはお前の顔じゃない!

anand-marcket.jpg
※写真は、アーナンのマーケットで服を買う女性たち。
 どこの国でも、女性はファッションが大好きだね!

2014年01月26日
 ■  インド・タイ旅行3日目

インド時間3:30AMに起床。日本時間だと朝7時なので、
体内時計が正常に働いていることが確認できたわけだ。
起きると、すぐに下痢が始まる。
お腹がすごく痛いわけじゃないんだけど、下痢が止まらない(笑)
なんだかインドぽくって楽しくなってきた。

下痢をしたり、また眠ったりを繰り返してる内に、
5時間が過ぎ、お腹が空いてきた。
さすがに、止まらない下痢に焦りを感じ、
とにかく出したからにはいれなきゃと、ルームサービスで朝食を頼んだ。
正露丸を飲み、食事を済ませたら、下痢は止まった。
(後で調べたら、下痢の時には、あまり食べない方がいいらしい)

今日は、インド旅行のメインイベントが待っている。
世界一有名な代理出産クリニックに、
アポなしで取材に行くという大事な日なのである。
というわけで、ホテルに引き篭もっているわけには行かず、
「ゲリ帝国の逆襲-The GERI Empire Strikes Back-」に備え、
日本から持参したオムツを穿いて、出発することにした。
オムツを穿いたのは何年ぶりなんだろう?前回の記憶はもちろんない。
でも、あと50年生きれば、再び穿くようになるんだから、いい予行演習である。

ホテルを出るとすぐ、オートリクシャーの兄ちゃんから、
「XXXクリニックに行くの?」と声をかけられる。
なんでわかるんだ?超能力?インディアンエスパーに敬意を表して、
歩きで行くのをやめて、リクシャーで送ってもらうことにした。

実は、これがすごいラッキーだったことが後からわかる。
しかし、その辺の事情は書けないので、割愛。

クリニックは驚くほど混んでいた。
きっとアポなしの取材なんかOKしてくれないだろうと思えてきた。
とにかく、受付の女性に、「自分の名前は鈴木アツトで、
日本人で、作家で、代理母の取材をしたくて来た」と、
拙い英語で伝えると、中で待つようにと言われた。
待合室には、恐らく依頼人であろう、
カナダ人の夫婦とインド人の夫婦がいて、
カナダ人の奥さんが僕に明るく話しかけてきた。

僕は、ドクターの部屋にすぐに呼ばれ、
その有名な女医さんに、事情を説明した。

「あなたは代理出産を、ポジティブに描きたいの?ネガティブに描きたいの?」

その相手からの、最初の質問が特に印象に残っている。
僕は、「まだわからない」とだけ答えた。
はっきりしない男だと、多分、思われたと思う。
でも、代理母ハウス(代理母が出産まで生活する寮みたいなところ)
を見学する許可が下りる。ただし、通訳はいないとのこと。

クリニックから案内をしてくれる女性が一人付いてきた。
彼女は、多少、英語が話せた。
リクシャーで郊外の代理母ハウスへ行く。

とにかく、代理母たちと話してみたかった。
こっちは英語だって拙いし、むこうは英語は喋れないけど、
生活が知りたかった。何を考えてるのかを感じたかった。
運良く昼食の時間で、昼食を作っているところを見てたら、
「もしかして、食べる?」と聞かれて、「うん!食べる」と即答。
もちろん、早朝の下痢のことが頭を横切るが、大丈夫。
万が一、下痢になっても、僕はオムツを穿いている。
というわけで、代理母たちと同じものを食すことに成功する。

eat-indianfood.jpg

途端に、案内の彼女が、とてもフレンドリーになっていく。
「この人、同じご飯食べたんだよ」と、みんなに言ってくれるから、
みんなもおもしろがって、興味を持ってくる。
だからといって、言葉が通じるようになったわけじゃないから、
深いインタビューとかはできないんだけどね。

「私、日本人の子供を妊娠してるんだよ」と言ってきた女性がいた。
彼女は、クライアントからもらったであろう、お守りを見せてくれた。

今回の旅行は、
なんだか、とても不思議な感覚になる。
「グローバル・ベイビー・ファクトリー」は、僕が既に書いた物語である。
既に書いた物語のために、取材をしていて、
自分が書いた物語の中に入り込んで、
自分が書いた登場人物たちと話しているような気がするのだ。
もちろん、実在のクリニックを元に書いたからなんだけど。

江戸川乱歩の「押絵と旅する男」じゃないけど、
現実と自分が書いたフィクションが混ざり合う、蜃気楼の中の世界のようだ。

下半身のオムツの感触が、僕を現実に戻す。
たった一週間の取材で、この代理出産ビジネスについて、
インドについて、インド人について、何がわかると言うのだろう?
それに、依頼人側の視点だって、もっと考えて描かなければ。
あのクリニックの待合室の雰囲気。妻の表情と夫の表情。
国際的な代理出産。その扱うことの難しさを、あらためて思う。

2014年01月25日
 ■  インド・タイ旅行2日目

飛行機に乗り遅れた。いきなりのトラブルだ。

目的地アナンドは、ムンバイから直接行くことができず、
国内線でアーメダバードまで行って、そこから車なんだけど、
この最初の飛行機に乗り遅れた。

俺のEチケットでは10:15出発ってなっていた飛行機が、
なぜか9:45に出発するらしい(笑)
要するに、9:20での受付が遅すぎた。
空港には、余裕を持って行きましょう。
「14:10の飛行機に変更はできる」と言われ、
4時間、空港で待つことに。

スチュワーデスには美人が多い、
トイレ掃除の人は肌が黒い人が多い、
インドでは、外見がもろ職業に反映している気がする。
運転手、荷物持ちの人が、やたらとペコペコしている。
「職業に貴賎なし」ってのは、
この国では通じない気がするのが、直感的にわかる。
しかし、生まれた瞬間に、職業と貴賎が決まってしまうというのは。。。

アーメダバードからアナンドまでは、プリペイドタクシー。
全ての車とバイクがクラクションを流しなら、
猛スピードで道をかっ飛ばす。あれ?信号は?無いの?
そう、信号が無いんだよ。インドには。
なんか、街中で、F1のモナコグランプリをやっているかのようなレースぶりで。
しかも、ノーヘルでバイクの二人乗りする奴ら多数。

indian-bike.jpg

ホテルに着いた。でも中々チェックインできなかった。
旅行の目的を聞かれ、観光と言っても納得してもらえず、
しょうがないから、「代理出産クリニックを見に来た」って言ったら、
「それだと、観光ビザじゃダメだぜ」
「いや、特にアポイントメントは無いんだよ」
「・・・」
というわけで、なんとか、泊まることができましたとさ。

2014年01月24日
 ■  インド・タイ旅行1日目

タイ国際航空で、バンコクのスワンナプーム国際空港経由して、
ムンバイの、シャートラパジ・シバジ空港へ。
写真は、飛行機から見たムンバイの夜景である。

mumbai_nightscape.jpg

飛行機に乗っていた時間は、7時間と4時間半。
先週も福岡に飛行機で行ったから、
だいぶ飛行機が怖くなくなってきた。
人間、慣れるものだ。

今回は窓際に座れたのもよかった。
月並みだが、窓の外で、
世界がどんどん小さくなっていくのを感じられた。
自分は、なんて小さなことを気にして生きているのだろうと、
日々の生活のあれやこれやに右往左往している自分を省みた。

空港を出ると、
すぐにPick-Upの運転手と会えて、ホテルへ。
運転手に「英語話せる?」って聞いたら、「No, Sir」って言われたのが驚きだった。
「Sir」かあ。なんかこそばゆいなあ。

ホテルのカウンターでは、今度こそ英語でやりとりをしたのだが、
相手のインド訛りがきつくて何言ってるのかわからない。
こっちの英語も日本訛りで、よくわからないんだろうなあ。
明日からが心配である。

明日は、インドの地方都市Anandに向かう。
序盤にして最大の山場なのだ。

This picture is a night view of Bombay seen from the airplane.
Now I'm in Bombay of India.

It was good that it was able to sit down by the window.
I was able to feel outside the window that the world became small rapidly.
I cared about the very small thing and, probably, was alive.
I was running about in confusion to the daily life.
But I want to change my life now.

2014年01月21日
 ■  1/19のゲキトークを終えて

一昨日は、福岡で、ゲキトークに出演してきました。

演劇を続けていく上で、
お金の話は避けて通れないと思ったので、
演出家、劇作家というよりは、プロデューサー的な視点で、
生々しい話をたくさんしました。
参加者の皆様に何かしら刺激になったのならば幸いです。

さて、今後の話。

ゲキトークでも話しましたが、
僕には、福岡というといいイメージしかありません。
それは、昨年参加した、
創作コンペティション『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』vol.4
が、自分にとってはおもしろすぎたし、
演出家として、徹底的に鍛えられた企画だったからです。

そして、何度も福岡に足を運んでいるからこそ、縁が広がりつつあります。

78produceの宮園瑠衣子さんは、
劇作家協会新人戯曲賞の落選仲間。
彼女と何か、新しい仕事ができないかと、
今、ワークショップを企画しています。

メリット・デメリットではなく、
おもしろいか、おもしろくないかを判断基準に、
演劇をやっていきたい。そして、縁を大切にしていきたい。

2月の末の、福岡で、
戯曲を読むことを目的としたワークショップをやります。
九州在住の演劇人は、是非ご参加ください!!

関連リンク:
福岡・創作コンペティション、2位と観客賞!
http://www.inzou.com/blog/2013/05/post_363.html

2014年01月09日
 ■  鈴木アツト、福岡のゲキトークに出演!

今年、最初の演劇のお仕事は、
福岡で、トークイベントに出演します!
http://www.fpap.jp/talk/2014/

ゲキトーク 北川大輔×鈴木アツト
「チャンスを生み出す○○力」まもなく開催!
2014年1月19日(日)
18:30~20:00(終了後、交流会を予定)
cafe Teco
福岡県福岡市中央区警固1-4-22-2F

gekitalk.jpg

2014年01月02日
 ■  映画「ハンナ・アーレント」

元旦には、久し振りに映画館へ行って、映画を見た。
「ハンナ・アーレント」である。(ネタバレあり)

哲学者ハンナ・アーレントについては、
ハイデッガーの愛人だったという、
ゴシップぽい話しか知らなくて、
そのハイデッガーの哲学については何も知らない。

アーレントが、
アイヒマン裁判について、文章を書いたことだけは知っていて、
この映画は、まさにその文章についての話だったので、
見に行ったのである。

まず、映画の構造に関心した。
難しい映画だが、
アーレントが煙草を吸いまくったり、
友人と恋愛話で盛り上がっていたり、
夫とのキスシーンがたくさんあったり、
高名な哲学者としてではなく、
普通の感情的な人間として描くことを徹底してやっていたと思う。

しかし、アイヒマン裁判についてのレポートを発表をした途端、
世間は、傲慢で冷徹な人間というレッテルを彼女に貼り付ける。
そのレポートが、ナチスに対するユダヤ人の思いを、踏みにじっている
(と誤解される)内容だったため、彼女は大バッシングを受けるのだ。

観客は、それまで感情的なアーレントをたくさん見てきているので、
彼女が、感情と思考を切り分けて、
深い思索の末、「凡庸なる悪」を発見することを、
スムーズに理解できるのだと思う。
つまり、この映画のテーマは、「凡庸なる悪」そのものではなく、
「感情と思考の分離」なのだと思う。

だから僕は、映画の見所である、
クライマックスの8分間のスピーチそのものではなく、
その直後の、同じハイデッガー門下の旧友との対立の配置に、感動した。
「感情と思考の分離」ができる者=アーレントと、
「感情と思考の分離」ができない者=ハンスの対立だ。

仲間や家族の死を想い、
その加害者であるアイヒマンを憎み、徹底的な断罪を求める、
ハンスこそ、我々自身であり、
そのハンスとアーレントを丁寧に対比しているからこそ、
「思考する」ということを、
この映画から我々は考えさせられるのではないだろうか?