2013年04月30日
 ■  延命を望むか? 2013年4月29日の日記

しばらく更新をご無沙汰してしまった。
心に余裕がなかったのである。
しかし、売れていなくても、食べられていなくても、心は作家である。
少しは、物を書いておきたくなった。

今日は本を読んだ。
「間違えてはいけない老人ホームの選び方」というタイトルだ。
今、新作で老人ホームの話を書いているから、参考文献というやつだ。
この本には、自分の希望チェックシートというのがついていて、
その膨大な量の項目の一つに、”延命を望むか?”というのがあった。

人工呼吸器: してほしい してほしくない
胃ろう: してほしい してほしくない
経管栄養 してほしい してほしくない

どちらかを丸で囲むのである。鉛筆を持つ手が震える。
特に、「胃ろう」という言葉に、僕は震える。
「胃ろう」という言葉は、恥ずかしながら、3年ぐらい前に知った。
祖母が、何度か入退院を繰り返していた時期だ。
家族が、「胃ろう」はしない、するを、なんとなくつぶやいていた時期だ。
(祖母は、胃ろうはせずに、その次の年に亡くなった。)

胃に管を通してまで、生きたくないと、32歳の鈴木アツトは思う。
しかし、「胃ろう してほしくない」を、丸で囲むのは、
なんとなく怖いのだ。
何か、その瞬間、自分の死が決まってしまうような気がして。

とにかく、知らないのだ。「胃ろう」について。
新作では、特に、ふれないつもりなのだが、
「胃ろう」については、もっと知りたいと思うし、
自分の目で、実際はどんなものなのかを見たい、と思っている。

2013年04月03日
 ■  「或る別な話」稽古1日目

今日は、昼間は、新国立劇場の情報センターで、
2003年に上演された、別役実作、坂手洋二演出の、
「マッチ売りの少女」の記録映像を見てきた。

事前に戯曲を頭に入れて見に行ったので、
隅々まで、演出を研究することができた。
坂手さんの演出は、オーソドックスだけど、
ポイントをしっかり捉えていて、とても参考になった。
(「マッチ売りの少女」の映像を貸してくださろうとした皆様!
 ありがとうございました。やっと見ることができました!)

夜は、「或る別な話」の稽古初日である。
そう、こっちはもうあと一ヶ月半で本番だ。
怖い。

正直、別役実を演出するのは、怖い。
鈴木アツトという演出家の、底の浅さが見えそうで。
ようするに、「全然、戯曲読めてないよね?」
と思われそうなぐらい、別役実の戯曲は難しく深い。

けれども、この怖さは、誰にも渡したくないとも思う。
演出家だけが味わえる極上の恐怖なんだから。

そして、出演者が決まりました!

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福岡演劇フェスティバル・FFAC企画
創作コンペティション
『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』vol.4
「或る別な話」 作:別役実 
演出:鈴木アツト
出演:島田静仁、難波真奈美、金恵玲、泉正太郎

日時:2013年5月18日(土)、19日(日)
会場:福岡・ぽんプラザホール
料金:前売券1000円/当日券1200円

2013年04月01日
 ■  「終の棲家」稽古1回目

今、俺は「老い」に興味がある。

自分が老いた時の、「夢」。
自分が老いた時の、「恋」。

というわけで、

第4回せんがわ劇場演劇コンクール参加作品
「終の棲家」
作・演出:鈴木アツト
日時:2013年6月8日(土)15時(全1ステージ)
会場:調布市せんがわ劇場

の稽古が、昨日から始まった。
これから産みの苦しみが始まる。
うげえ~!