2012年12月28日
 ■  せんがわ劇場 2012年納会

公共劇場について、いろいろ。

昨夜(12/28)は、せんがわ劇場の納会。
約一年、公共劇場の中にいて、いろいろ見えてくるものがある。
せんがわ劇場は、今、芸術監督は置いていないのだけど、
芸術監督が一人いても、
それだけで劇的にいろいろうまくいくってことは無いなあって最近思う。
やはり、チームワークをどう構築するのかが大事だよね。

そういえば、芸劇(東京芸術劇場)は、
警備員さんの雰囲気が変わったと思う。
フリースペースのソファーに落ちていたゴミを、
巡回しながら何気なく拾って片付けていた。
多分、そういう意識が働いている全員に広がっているんだ。
いい作品を作るだけでは足りなくて、
人が集まる場所を愛せる人が働いているかどうかも大事。

最近、昔、吉祥寺シアターで働いていたという人と知り合ったんだけど、
俺の吉祥寺シアターでやった2作品を覚えていてくれていて、嬉しかったな。
劇場の職員は無理のない範囲で、
主催事業だけではなくて、貸館の公演も見てほしい。
見て、感想とか言わなくていいから。
見るだけで応援になるんだよ。

2012年12月27日
 ■  ワンダーランド・年末回顧企画「振り返る 私の2012」

小劇場界隈の「記憶に残る3本」を、観劇マイスターたちが選ぶ、
ワンダーランド・年末回顧企画「振り返る 私の2012」に寄稿しました。
http://www.wonderlands.jp/lb2012/4/

僕が書いた分だけ、ここに転載します。
他の方の分は、リンク先を参照のこと。

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鈴木アツト「振り返る 私の2012」

1.世田谷パブリックシアター「南部高速道路」
2.華のん企画プロデュース「チェーホフ短編集『賭け』」
3.「小町風伝」(作/太田省吾 演出/李 潤澤(イ・ユンテク)、
  日韓演劇フェスティバル in 大阪)

1で、3.11を連想した。あの日、あの時の東京を。
非日常の中での生活を優しく描くその手つきとまなざしに、
自然と心を打たれた。

2は、自由と金をめぐる短編小説「賭け」と、
その「賭け」の中に、他5作品を編み込んだ構成が見事だった。
「自由」が羽ばたくクライマックスが特に素晴らしい。見終わった後で、
図書館に駆け込める「あうるすぽっと」での公演というのも良かった。

3は、太田省吾のテキストの素晴らしさを、
ど派手な韓国風演出で魅せてくれた作品。
もし、太田省吾が生きていたらどんな感想を言っただろう?(笑)

他に、劇団黒テント「青べか物語」、
文学座「NASZA KLASA(ナシャ・クラサ)」、
二兎社「こんばんは、父さん」をおもしろく見た。

2012年12月24日
 ■  2012年の演劇活動を振り返る。

2012年の演劇活動を振り返る。

昨日12/23で、
「Destination」の公演が終わり、
僕の、2012年の演劇の仕事がほぼ終わった。
もちろん、来年に向けての準備がまた今日から始まるのだけど。

2012年の演劇的出来事を下にまとめてみた。
すごく世界が広がった1年だった。
いろんな演劇人のタイプがいると思うのだけど、
僕は海外を意識することによって、または、
アジアの演劇人と交流することが、
直接的なレベルアップにつながるタイプなんだというのを実感した。
韓国、タイ、インド、シンガポール、どの演劇人との交流も、
刺激的で、新しい世界を僕に示してくれたし、
そこで得たものを確実に作品創作に活かすことができた。

さて、2013年。
来年の目標や抱負はたくさんあるんだけど、ここには書かない。
去年の12月には、
2012年がこんな充実した1年になるなんて思ってもみなかった。
だから、来年に向けての想いは胸に秘めておく。
そのほうが、いい結果を呼ぶんじゃないか、そんな気がするのだ。

2012年、鈴木アツトの演劇活動一覧
1月 金世一氏のWSで「足踏み」が取り上げられる。
2月 演戯団コリペ海外交流演技WSに、俳優兼作家として参加。
3月 演戯団コリペ海外交流演技WS公演にて「匂衣」を上演。
4月 調布市せんがわ劇場に再就職。
5月 タイの演出家トゥア氏のWSに、俳優として参加。
6月 劇作家協会・月いちリーディングに
   「グローバル・ベイビー・ファクトリー」が取り上げられる。

7月 密陽夏公演芸術祝祭にて「匂衣」を上演。
8月 居昌国際演劇祭にて「匂衣」を上演。
9月 日暮里・ART CAFE 百舌で「青鬼」を上演。
9月 D.Festa 大学路小劇場祝祭にて「青鬼」を上演。
9月 インドの演出家グハ氏のWSに、俳優として参加。
10月 シンガポールの劇作家ハレシュ氏の劇作WSに参加。
10月 モズ企画公演にて「一級品人間」を演出。
11月 韓国現代戯曲ドラマリーディングのためのオーディション実施。
12月 「グローバル・ベイビー・ファクトリー」が収録された、
    優秀新人戯曲集が出版される。

12月 劇作家協会新人戯曲賞公開審査会(最終候補にノミネート)。
12月 若手演出家コンクール2012の最終候補にノミネート。
12月 紛争地域から生まれた演劇シリーズ4にて
    トゥア氏の「Destination」を演出。

2012年12月13日
 ■  「紛争4」チケット完売!

年末のリーディング&レクチャー公演、
「紛争地域から生まれた演劇シリーズ4」の、
「Destination」のチケット完売致しました!

ご予約いただきました皆様、ありがとうございました!

ただいま、若干枚のキャンセル待ちを承っております。
ご希望の方は、atsutos★inzou.com までご連絡ください。
※★を@に変えて、お送りください。


紛争地域から生まれた演劇シリーズ4
「Destination」作:プラディット・プラサートーン
翻訳:千徳美穂 演出:鈴木アツト
出演:加藤大騎、金恵玲、実近順次、真篠剛、松浦佐知子、吉田俊大
日時:2012年12月22日(土)、23日(日)各14時
会場:池袋・東京芸術劇場アトリエイースト
料金:1500円

「Destination」以外にも、
「ほとりで」演出:深寅芥
「第三世代」演出:中津留章仁
と、全部で3作品を取り上げます。
http://director.freespace.jp/taf2/page003.html

2012年12月10日
 ■  劇作家協会新人戯曲賞・結果報告

劇作家協会新人戯曲賞の公開審査会が終わった。

僕は、落選だった。
審査会は、議論の後、投票をするという形式で、
僕の作品は、一票も入らなかった。
僕は、今回の作品には自信があって、
だって、月いちリーディングでも、
プレビューリーディングでも、お客さんの反応はとても良かったから。
でも、一票も入らなかった。

納得できなくて、
審査会の後、授賞式と忘年会の場で、
審査員に食ってかかる、という、大人げないことをした。
非常に大人げないと思うんだけど、
でも、大人ではどうしてもいられなかった。

佃さんとは周りが心配になるほど口論になった。
(もう何度そうなっただろう?)
怒った佃さんが、あるノートを取り出して、開いた。
審査のノート。びっしりと僕の台本の構造を、丁寧に分析したメモが、
びっちりと書かれたA4のノートだった。
こんなに他人の作品を、丁寧に読んだことが僕はあるだろうか?
と思いつつも、言われたことには納得がいかない(笑)

他の審査員も心配してか、僕を取り囲み、
でも、彼らにとってだって、ダメなものはダメだから、
最終的には、言い負かされていった。

台詞、構造、人物。全てにおいて一段足りない。
僕がまだ見えていない、物書きの、ステージがあるのだ。
甲子園に出ただけでは見えない、プロ野球の世界と言ったらいいのかな。
そのステージの存在を知ったからには、
何としてもそこへ這い上がらないと。
さらに先にはメジャーリーグだってあるわけだし。

とてもはずかしいことをしたんだけど、
その恥の分だけ、いろんなものをゲットできた気がする。

2012年12月07日
 ■  若手演出家コンクールの二次審査を通過!

若手演出家コンクール2012の第二次審査を通過しました。

http://jda.jp/contest01.html

107名中、15名が一次審査を通過し、
続いての二次審査により最終候補4名が選出されました。
僕は3位で通過したみたいです。

正直、今年は、本当にコンペティションの結果が良すぎて、気持ち悪いです。
去年までと違うことをしてるって、思わないんですが。
なんか運を使い果たしてるんじゃないだろうか?
癌になっちゃうんじゃないだろうか?
健康診断に行ったほうがいいかな?
まあ、若手のための賞で、まだ最終候補に残ってるだけなんですが。

他者の評価は、後からついてくるものなのかもしれないです。
自分の中に、基準をしっかりと持つことが大事。

賞は手段であり、目的ではないので、
今のいい流れを使って、
さらなる飛躍のための土台を作っておきます。