2012年11月28日
 ■  優秀新人戯曲集2013が来た!

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ついに、
優秀新人戯曲集2013が、手元に来ました!
表紙は、ちょっと地味かな?

1,680円です!

amazonで買えるようになると思いますが、
買って読みたい!という方は、
できれば僕に直接ご連絡いただけたら、嬉しいです!

ご連絡は、
info★inzou.com まで
※★を@に変えて、お送りください。

2012年11月19日
 ■  読書日記2012年11月 その1

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「幻想の国」
M.R.ニミットモンコン・ナワラット著
吉岡みね子・訳

1946年に書かれたタイの小説。
1932年の、立憲革命(専制君主制から立憲君主制への移行)時に、
変革の背後で権力闘争に翻弄された、政治犯が主人公。
そのモデルは、謀反の容疑で投獄された作者自身である、らしい。

66年前に書かれた、外国の、それも政治小説なので、
日本人の読者がおもしろいと思って読めるかと問われれば、、、読めない!
そもそも主人公ルン、お前、頭でっかちすぎるだろう!
主に、主人公の政治思想と、
恋愛エピソードがサンドイッチされた構成になっているんだが、、、

自分のことを貧しくとも、頭いいと思っている主人公が、
女の外見だけを見て、一目惚れする、その手の恋愛が繰り返される。
別に外見だけで恋してもいいんだけどね、
それを冷めた眼で眺める視点も必要じゃないかい?
この主人公はガチだからね。本気で詩的な美しい恋だと思ってるからね。

文学にはユーモアがないと。
ミハイル・ブルガーコフの「犬の心臓」は、
当時のロシアのエリート階級を批評している小説だけど、
直接的にそれを描いてない。
犬というモチーフを使って、滑稽に描いている。
「幻想の国」は、直接的すぎて、読むのに疲れてしまった。


「物語タイの歴史 微笑みの国の真実」
柿崎一郎・著

タイの大昔から現代までの歴史を新書一冊にまとめた本。
しかし、固有名詞が僕には馴染みのないものが多く、
ページをめくるたびに睡魔が襲う。
知らない歴史を学ぶのは、結構大変っす。

タイの歴史を追いながら、
同時に東南アジアの歴史も追っていけるよう書かれている。
タイとラオス、カンボジア、ベトナム、
ミャンマー、マレーシアの関係もよくわかった。
タイは、こうした東南アジア諸国の中では、先進国であり、
唯一、西欧列強に植民地にされなかった国なのだ。

しかし、地続きの国における領土問題は、
島国のそれと比べられないくらい大変なんじゃないだろうか?
日本は、今、顕在化しているのは、尖閣、竹島、北方領土ぐらいでしょ?
タイの国境は、ここ100年で見ても、劇的に変わりまくっているわけなので。

「Destination」が書かれた背景も、おぼろげながら、見えてきた。
しかし、演劇人がやるべきことは、
政治や歴史を上から見ることではなく、
生活や日常の景色と共に、下から見て、丁寧に拾い上げることなので、
通史は知識に過ぎない。

2012年11月16日
 ■  「Destination」のテキストレジで、3年前を思い出す。

昨日11/15、
翻訳家の千徳美穂さんと、「Destination」のテキストレジ、
つまり、戯曲の翻訳についての打ち合わせがあった。
お話をしながら、3年前を思い出した。

2009年11月、
野田秀樹 東京芸術劇場 芸術監督就任記念プログラム
「赤鬼 タイ大衆演劇”リケエ”ヴァージョン」
を、僕は観客として、見ていた。
ただ見ていただけではなく、瞳を満月のようにして見ていた。
野田秀樹の演出とは全く違うものになっていたことに、驚き、とても楽しんだ。
「Destination」は、この「赤鬼」の演出をしていたトゥアの戯曲なのである。

3年前に、あの作品を見ていなかったら、
「Destination」を演出することはなかっただろうし、
3年前に、あの作品を見ていたからこそ、
今年の5月にトゥアのワークショップを受け、
12月にトゥアの戯曲を演出する機会を得られたのだ。

しかも、トゥアの戯曲はまだ日本では誰も上演していない。
(タイの戯曲が日本語に翻訳されて上演されること自体が史上初らしい)。
その初の試みを僕は任されたのだ。
なんて幸運なんだろうと思う。

僕は5月のワークショップを誰よりも楽しんでいたと思う。
俳優経験が無く、演技もメチャクチャだったろうけど、
全く気にしないで、無我夢中でワークショップを楽しんだ。
その姿が、プロデューサーの目に留まり、
演出の仕事をもらうんだから、人生はわからない。

目の前の演劇をどれだけ愛せるかということが、
未来を切り拓いていくのだと思う。
優柔不断な性格だけど、そこだけは迷わないで進んでいきたい。

2012年11月11日
 ■  ITI「紛争地域から生まれた演劇シリーズ4」仮チラシ

ITI「紛争地域から生まれた演劇シリーズ4」 
リーディング&レクチャーの、仮チラシできました。

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「Destination」
作:プラディット・プラサートーン 演出:鈴木アツト
日時:2012年12月22日(土)、23日(日)
会場:池袋・東京芸術劇場アトリエイースト
http://director.freespace.jp/taf2/page003.html


「Destination」には、
元夢の遊眠社の松浦佐知子さんが出演します。
「半神」のビデオとかを食い入るように見ていた僕としては、
そのビデオに出ていた方と仕事ができるなんて、夢のようです。

夢中でこの仕事をやらなきゃ!

チケットのご予約はこちらから。
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=41053

2012年11月09日
 ■  二兎社「こんばんは、父さん」

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一昨日は、二兎社「こんばんは、父さん」を見に行く。
男3人芝居、演出もオーソドックス。
僕はとても好きだった。永井さんの作品の中でも特に。

世間に疎いので知らなかったけど、
溝端淳平って俳優は今売れてるんですか?
佐々木蔵之介も、平幹二朗も良かったけど、
彼もとてもよかった!ジュノンボーイ恐るべし。

永井さんにご挨拶に行ったら、
なんか一晩二人で語り明かした夜を思い出して
(もちろん、その時は他の人もたくさんいたんだけど)、
なんか昔の恋人と再会したような気持ちになった。
きっと、永井さんも同じ気持ちだったことだろう(笑)

2012年11月08日
 ■  韓国現代戯曲ドラマリーディング・オーディション終了

モズ企画『韓国新人劇作家シリーズ第一弾』に
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
遅くなりましたが、11/4に無事、公演を終えることができました。

一つ終わって、またすぐ次の準備が始まります。
11/6は、生まれて初めて、
オーディションの選ぶ側を担当しました。
来年2月にやる、韓国現代戯曲ドラマリーディングの
オーディションです。

当日は、朝の3時に寝たのに、朝の7時半に目が覚めてしまいました。
選ぶ側が緊張して、どうするんだって話ですよ。
なのに、演出家の集合時間に遅刻しました。
まあ、他の演出家も遅れて来ていて、
演出家なんてそんなもんなんだなあ。

オーディションは、3作品それぞれ2時間、
全部受けると6時間という長丁場。
僕の場合、たった2時間で
40人程の俳優さんを見なきゃいけなかったんですが、
それはそれはいい経験になりました。
明神さん、広田さんのオーディションにも立ち会えたので、
他の二人が俳優の何を見ているのかも観察できました。

他の二人の演出家も、
それぞれのやり方でオーディションを進めていたけど、
見ているところは同じなんじゃないかと僕は思いました。
この俳優いいねっていうのは、結構かぶってたんだよな。

僕の場合、
1.「歩く」と「走る」スローモーション(20分)
2.僕が書いた短編「足踏み」を読んでもらう(40分)
3.歌をワンフレーズ歌ってもらう(20分)
4.「海霧」のテキストを読んでもらう(40分)
というのをやりました。

いずれにしろ、短時間で、その俳優の全てを見抜けるはずはありません。
今回、一緒に仕事ができなくても、
今後一緒に仕事をしたいなあと思う俳優さんはいっぱいいました。
この縁が終わりではなく、始まりでありますように。