2012年05月31日
 ■  タイの演出家トゥアのワークショップ

一昨日から、
国際演劇交流セミナー2012「タイ特集」
に参加してます。
写真は、講師のトゥアさんこと、
プラディット・プラサートーン Pradit (Tua) Prasartthong
と俺。 

workshop.jpg

簡単に言うと、タイの演出家のワークショップなんですが、
超たのしいです。
俺は、俳優っていうかパフォーマーとして、参加していて、
俺なんか超下手っぴ俳優だから、
いろいろ失敗しながら、頑張っているのですが、
やっぱり身体を動かしてパフォームするのって気持ちいい!
参加者の平均年齢が割と高めなのも、嬉しいっす。

トゥアさんは、
野田秀樹の赤鬼のタイ・ヴァージョンに出てた俳優で、
身体を使う演劇の使い手。そして、子供のまんまの人。

昨日は、時間になると、全員が何も喋らずに円になって、
ウォーミングアップを始めたのだ。
一昨日、そういうセットアップをしたからなんだけど、
沈黙のまま、身体だけでお互いの意図を理解し合う現場って
素敵だ。これこそ、
フィジカルシアターの生まれる場所だなあって感じです。

できるだけ、今後の作品づくりに活かそうなんて欲は抑えて、
ただ、ただ、このワークショップの場で、
トライして失敗することを楽しみたい。
欲を持ちすぎると、場を楽しむ力が弱くなってしまうから。

2012年05月29日
 ■  読書日記2012年5月 その2

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「犀」
ウージェーヌ・イヨネスコ著
原題「Rhinocéros」par Eugène Ionesco
加藤新吉・訳

1958年、発表。
言わずと知れた古典の名作。3幕もの。
天才と狂気は紙一重というか、どういう精神構造していると、
こういう戯曲が書けるのだろうか?

1幕の論理学者と老紳士の会話は、何を表現しようとしているのか、
俺には全くわからなかった。

ただ、主筋ははっきりとしてるので、そっちにはついていける。
というか主筋は相当におもしろい。
2幕2場の親友との会話とか、爆笑ものだもの。

イヨネスコの作品は、その演劇性を
生半可な読者だと読み取れないから、
どうやって舞台化するのか想像するのが難しい。
演出家の力が問われる。

2012年05月27日
 ■  佃さん、中津留さんと。

昨夜は、劇作家協会の月いちリーディングに
お客さんとして初めて参加。
終了後の飲み会にも参加した。
佃さんと、TRASHMASTERS中津留さんの隣りの席になり、
劇作についていろいろ話せたのがよかった。

中津留さんは、強面で怖い人なのかと思ってたけど、
昨夜の主役のオノマリコさんに真剣にアドバイスをしていて、
その優しさに驚いた。
作風から、もっと嫌な感じの人なのかと思ってたのだ(笑)
そして、書く苦しみを知っている同業者からのアドバイスが、
一番もらいたい助言になるのだなあと思った。

主役(=作者)は、本編だけでなく、
交流会(飲み会)に長くいたほうがいい。
先輩の劇作家が、自分の作品について、アレコレ、
本当にあれこれ言ってくれる機会なんて、滅多にないもんな。

今回は、佃さんとは口論にならなかったのもよかった(笑)
スズナリでの本番を控えていて、
稽古でお疲れだったからかもしれない。
佃さんからは、一、二年前に、
「鈴木、とにかく作品は20本書け、
 20本書いたら、書く(劇作)ということが見えてくるよ」
と言われ、そういうもんかと思ったものだ。

その時は、書くのが辛くて辛くてしょうがない時期だった。
けど、その言葉を信じて、とにかく書こう。書いたら次を書こう。
20本目が書けたら、きっと何か見える、と素直に信じた。
佃さん、今、18本目ぐらいだけど、
あの時より、書くのがまた楽しくなりました。あっざす!

2012年05月22日
 ■  劇作家協会「月いちリーディング」に選出されました!

日本劇作家協会の、
次代の文化を創造する新進芸術家育成事業である、
『月いちリーディング』作品に、
僕が書いた新作、
「グローバル・ベイビー・ファクトリー Global Baby Factory」
が選出されました!

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『月いちリーディング』
~ドラマリーディング+ディスカッションの、
戯曲ブラッシュアップ・ワークショップ~

【開催日時】6月30日(土) 18:00~(21:00までには終了の予定)
【会場】座・高円寺 (JR高円寺駅 北口より徒歩5分) 地下3階けいこ場2
【参加費】無料

【コーディネイター】丸尾 聡(世の中と演劇するオフィスプロジェクトM)
【ファシリテイター】山田裕幸(ユニークポイント)
【今月の劇作家】永井 愛(二兎社)
【ゲスト】谷 賢一(DULL- COLORED POP)

個人的には、永井愛さんに、
僕の戯曲を、読んでいただけて、
いろいろアドバイスをもらえる機会なので、
この回に、選ばれたことが本当に嬉しいです!
もちろん、恐ろしくもありますが。

予約方法など決まりましたら、
追って、ご連絡します!

2012年05月21日
 ■  2012居昌(コチャン)国際演劇祭にも参加決定!

【続報】夏に、もう一度、韓国で公演をする件。

早速ですが、
聞いてた日程と違う公演スケジュールのメールが来ました(笑)。

密陽演劇祭は、7/29,30
コチャン(居昌)は、8/2,3
とのこと。

nioi-korea04-p.jpg

コチャンは漢字がわかったので、
ググったら、情報が色々と出てきました。

居昌国際演劇祭(거창국제연극제)
1989年に居昌地域の10余りの劇団のみが参加し、
室内の小劇場で初めて開催されました。
5回目からは海外の劇団が参加して国際演劇祭と名称を変更し、
10回目からは室内ではなく野外ステージで行われるようになりました。

特に演劇祭が開催される時期は、韓国の避暑シーズンにあたり、
バカンスと公演観覧を同時に楽しめる文化避暑地として
高い人気を誇ります。昼は避暑を楽しみ、晩は演劇を観覧できる
国内最高の野外演劇祭り「居昌国際演劇祭」は、
伝統演劇はもちろん、海外の民俗舞踊劇やミュージカル、バレエなど
様々なジャンルの舞台芸術が観覧できます。

だそうです。
そろそろ、飛行機のチケット取らなきゃ。

2012年05月18日
 ■  2012密陽夏公演芸術祝祭、参加決定!

夏に、もう一度、韓国で公演をする件ですが、
日程がやっと決まりました!
(まだ、変更になるかもしれませんが)

doyo02.jpg

密陽夏公演芸術祝祭は、7/23。
そして、さらに、
韓国・コチャンの演劇祭にも参加することになったみたい。
こちらは、8/2,3らしい。

コチャンの演劇祭は、
密陽の演劇祭よりも、規模が大きいらしいのですが、
僕は、詳しいことは知りません。

いろいろ詳細がわかり次第、またご報告します。
もちろん、演目は「匂衣(におい)」です。

2012年05月09日
 ■  読書日記2012年5月 その1

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「制服」
安部公房・著

1954年、発表。1955年、初演。
安部公房の作品は、「友達」もそうだが、
キャラクターが強烈に臭ってくる類ものではない。
だからか役名も、名前ではなく、
制服の男、青年、ひげ、女房、となっている。

その分、構造というか趣向がおもしろい。
幽霊が少しずつ増えていく仕掛けは巧い。

禁酒をしている制服の男が、
酒につい手を出すところもおもしろい。
これは、黙阿弥の「魚屋宗五郎」からのイタダキなのだろうか。


「オッペケペ」
福田善之・著

1963年、初演。
安部公房の「制服」に比べ、
圧倒的に、キャラクターに色と臭いと匂いがある。
いい台詞もたくさんある。熱い。
僕が川上音二郎に興味があることもあって、
すごく好きな作品だった。

ただ、別の視点で言えば、
安部公房の「制服」は、翻訳しやすそうだし、
国際的な視点で描かれていた気がする。
日本と朝鮮の関係を描きつつも、無国籍な世界観がある。

「オッペケペ」を海外でやって受けるかというと、微妙だ。
台詞のリズムや、物語の文化的背景が、
とても日本的であり、何よりそこがおもしろいから。

この芝居の中では、川上音二郎は敵役として描かれる。
自由民権運動の活動家だった男が、
その政治活動の手段であったはずの演劇の魅力にとりつかれ、
手段と目的が入れ替わってしまう=転向してしまう、
というのが大事な柱になっている。

この川上(劇中では城山)の団十郎について語る台詞が、
とにかく、いい!

2012年05月02日
 ■  東京インド日記 5/2

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僕の今書いてる新作は、インドが舞台だ。
だから、最近、インド人と知り合いになりたくてしょうがない。
昨日、たまたま日暮里の駅のホームで、
目があったインド人ぽい女性に話しかけてみた。
僕は基本的には引っ込み思案なのだが、
作品を書くためという動機があると、かなり大胆になれるのだ。

そのインド人ぽい女性は、
電車に駆け込み乗車をしようとしたが乗れなくて、
それを見てた僕と、「乗れなかったわ」みたいな感じで目が合った。
僕も、なんとなく会釈した。
その後、微妙な沈黙が流れ、彼女がインド人なら、
僕はいろいろ聞きたいことがあったので、
話しかけてみたのだった。Hi!ってね。

彼女は、ネパール人だった。
インド人ではなかったけど、
ネパール語はヒンディー語とは近い言葉だったので、
聞きたかったインドの言葉についての質問に、快く答えてくれた。
しかし、初対面なのに、言語について厄介なことを聞いてくる
strangerの相手をよくしてくれたものだ。

相手の国の言葉を、一つでも知ってると、
それだけでグッとコミュニケーションしやすくなる。
あらためて、僕は取材して書くタイプの劇作家だと、自分で思った。
やっぱり、インドについて書くなら、
インドの人と出会って、直接話を聞かなければ。
とりあえず、カレー屋さんめぐりをするかなあ。

インドの方、特に、
東京在住のインド人で演劇に興味がある方とお知り合いの方は、
ぜひぜひ、僕にご紹介ください。