2011年11月24日
 ■  読書日記2011年11月 その1

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「ワーニャおじさん」
アントン・チェーホフ著
小野理子・訳
チェーホフの四大戯曲の中で、唯一読んでいなかったもの。
でも一番好きかもしれない。一言で言えば、
主人公のワーニャがそれまでの47年間の人生を後悔する様子を、
その姪のソーニャの視点から眺めるという構成。
そのワーニャの後悔の長台詞に胸が打たれた。

読者や観客というのは、自分の過去の経験・体験を通して、
作品を見てしまう。自分の背景から逃れて作品は見られない。
ワーニャの後悔は、中年の男が持つ典型的な感情だから、
僕は感情移入してしまったけど、
女の人がこの作品を読んだら、全く別のことを感じるのかもしれない。


「結婚申込」
アントン・チェーホフ著
牧原純・福田善之の共訳と、松下裕の訳で。
20分ぐらいの短編を書く勉強のために、人に薦められて読んだ。
最初、読んだのは、牧原純・福田善之の共訳のほうで、
九州の方言で訳されたユニークな翻訳のものだったんだけど、
僕は全然おもしろいと思えなかった。

で、なんでこんなの薦めたんだろうと思ったりしたんだけど、
たまたま別の訳(松下裕・訳)を見つけて読んだら、
おもしろいと思えたし、薦めてくれた意図もよくわかった。
それに、翻訳について考えるきっかけにもなった。

結局のところ、言葉のリズム、
台詞から伝わるキャラクターの類型的な描写が、
方言訳だと僕には全然読み取れなかった。
戯曲の構造、筋の構成は、笑わせる劇として方言訳でも用意されている。
つまり翻訳しても消えないものだけど、
台詞のリズムは地域限定的に理解される性質のものなんだな。

そして、九州の方言で書かれた台詞も読めるよ。
読めるけどさ、、、僕は標準語でしか、
言葉の細かいニュアンスがわからない。そこが悲しい。


「チェーホフの戦争」
宮沢章夫・著
本を深く読む、とりわけ戯曲を深く読むという行為は、
なんと難しいのだろう。読む頻度を増やせば、
速く読むことはできるようにはなるが、それが何だと言うのだ。

著者がチェーホフの四大戯曲を深く読んで、
そこで発見したことを綴っているだけなのに、この本は、
読むという行為そのものへ著者の強い愛を感じられ、
そこに感動してしまった。もちろん、
チェーホフがどのように技法を戯曲に仕込んだのか、
ドラマツルギーとは何か、ということが
難しくない言葉で語られるのもありがたい。

2011年11月23日
 ■  11/23 商店街とスローフード

妻月後記11/23
せんがわ劇場勤務14日目。
相変わらず劇場で働く日は、チェーン店ではなく、
商店街の店でご飯を食べるというのを続けている。
牛丼屋で食べちゃえば、500円以内で済むのを、
地元の店で食べると安くても900円ぐらいになっちゃうから、
結構ぜいたくをしてるということだ。

値段が倍だからと言って、味が2倍美味しいとはなかなかいかない。
ただし、広い店が多いし、お客さんもチェーン店に比べれば少ない。
だから、のんびりできる。
食べ終わった後もしばらく席でぼーっとできる。
まさにスローフードだ。
逆に言えば、チェーン店では、
ものすごく効率的に食べさせられている、ということだが。

なんとなく商店街について考えてしまうのは、
昨日見た「サウダーヂ」という映画が強烈だったからだ。

ヒリヒリ痛くなるほど、日本の「今」と向かい合ってるというか、
戦っている映画だった。
甲府(という地方都市)の土方やラッパーというキャラクターは、
僕には描けない。作り手として嫉妬をしてしまうし、
描ける人物の幅が狭い、自分のぬるさが身に沁みる。
商業映画ではないから、万人が喜ぶものではない思うけど、
作り手には是非見てほしい作品だ。

「サウダーヂ」の甲府の商店街に比べれば、
仙川の商店街はまだまだ活気がある。
しかし、何もしなかったら、、、。

2011年11月15日
 ■  11/15 テーマとプロット

妻月後記11/15
気がつけば、11月も真ん中。ソヌは昨日14日に帰ってしまった。
韓国で次の舞台がすぐあるとはいえ、全く急すぎる。
冷蔵庫にソヌのために大量に買いおきしてあった納豆が、
たくさん残っているのを見ると、とても寂しい気持ちになる。

21:30から、高田馬場でモズ企画の会議。
午前中に考えた「相撲」をモチーフにしたアイディアを
A4一枚の企画書にして提案する。
24:00から、世一さんとそのまま飲む。
僕の出したそのアイディアに、いつもどおりたくさんダメ出しが出る。

その中で、
なんとなくテーマとプロットをつなげるということがどういうことか、
わかった気がした。例えば、
「SはMる。だから、SをMらないようにできれば、
SはOないようにできるはずだ」ということなんだけど。

帰りはエコタクシー。
初乗料金が安いし、割増がつかないので、かなりお徳。
こんなタクシーがあるなんて知らなかった!

2011年11月04日
 ■  「妻月(さいげつ)」の舞台写真

写真家・青木司さんに撮影していただいた、
劇団印象-indian elephant- 第16回公演
「妻月(さいげつ)」の舞台写真です!

saigetsu02a.jpg

公演詳細はこちら!
http://www.inzou.com/saigetsu/index.html

リピーター割引き
1,000円
本公演の半券チケットをお持ちいただければ、
1,000円でご案内いたします。
お席確保の都合上、ご予約の際に、
リピーター割引きご利用の旨、お知らせください。