2011年08月28日
 ■  2011年8月末のワークショップ

劇団印象-indian elephant-
8月末のワークショップのお知らせです。
今回は11月の新作公演のためのワークショップです。

日時:
8/29(月)18:30~22:00
8/30(火)18:30~22:00

場所:
劇団印象-indian elephant-の稽古場(杉並区)

内容:
11月公演(新作)のためのワークショップです。
今回は、昭和24年の東京を舞台にした話で、
私の祖父が、戦争から復員してきた時のエピソードを元にした、
フィクションを創作します。

身体を使ったゲームなどのウォーミングアップから始め、
テキストを読み合わせながら、実際に動いてみる。また、
戯曲に書かれていない、その当時の音や匂いを、創っていきます。

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参加出来る日だけでも受付しています。
また知人の方などのお誘いも大歓迎です。
遅刻や早退などで対応出来るのであればその旨もご相談ください。
早めの返信歓迎!よろしくお願いします。

参加ご希望の方は、下記必要事項①~⑦を記載の上
info☆inzou.comまでメール下さい。
※☆を@に変えて、お送り下さい。

1、お名前:
2、メールアドレス:
3、PCメールアドレス:
4、連絡先のお電話:
5、志望動機:
6、過去の活動歴:
7、その他質問、連絡事項:

それでは、よろしくお願いします。

2011年08月20日
 ■  読書日記2011年8月 その2

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「礼服」
秋元松代・著
1949年の戯曲。
お母さんのお葬式で、あふれ出てくるある一家のあれやこれや。
2場の礼服のシーンは、演劇的に立ってる。
他に、
・「婚期」
・「ことづけ」

「雲の涯」
田中千禾男・著
1948年の戯曲。近所のおっさんが、
軍隊時代に主人公いじめた上官だったり、そのいじめ方とかはおもしろい。
やった方は忘れてるが、やられた方にはトラウマになっている。
そういう関係性が平和になった町内に染み込んでいるのだ。
他に、
・「ぽーぶる・きくた」

次、書こうと思っている芝居の資料として、
戦後(1949年頃)の演劇の台本をバーっと読んでるんだけど、
5本ぐらい読んだ感想として、戦時中はともかくとして、
戦後は、すぐに餓死するといった食糧事情ではなかった、
という印象を持った。
これは、もしかしたら、

戦後すぐに演劇をやることができた人たちは、
割と裕福な人だったかもしれない可能性が一つ。
もしくは、日々の生活のことではなく、
もっと人の内面や、精神的なことを描こうとした可能性が一つ。
とにかく、戯曲から読める当時の生活は、
言葉遣いの違い以外は、演劇の題材として今とさほど変わらない。

2011年08月10日
 ■  読書日記2011年8月 その1

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「母アンナと子連れ従軍記」
ベルトルト・ブレヒト著
帰国して最初に読んだのは、谷川道子・訳のこれだった。
ブレヒトの「肝っ玉おっ母とその子どもたち」の新訳だ。
恥ずかしながら、ブレヒトの戯曲はこれが初めてで、
だから過去の訳と比べてどうこう言えないけど、
この戯曲は相当おもしろかった。

主人公は戦争に食わせてもらっている従軍商人のシングルマザー。
「戦争なくして道徳心なし」「戦争が初めて秩序を作り出す」
など刺激的な台詞が満載。神父が
「平和は戦争の中にあり、戦争も平和だ」なんて言葉を吐くけど、
作家はどんな状況でこの戯曲を書いたのだろう?

この戯曲を読もうと思ったきっかけは、
密陽でこの芝居を見て、ストーリーがわからなかったからなんだけど、
演出的にいろいろ工夫があれば台詞がわからなくても、
もっと内容が見えたと思う。たとえば、
旧教軍と新教軍の軍服の色を赤と青とかはっきりと対比させるとか。

(密陽で見た芝居の)肝っ玉おっ母の職業も、わかりにくかった。
物を売っているのか?春を売っているのか?
娼婦だと演出的に明示したいなら、はっきり見せてほしかった。
従軍商人というものがなんとなくぼやけて見えた。
肝っ玉おっ母像は結構難しい。
叙情的に感情移入させては、
ただ単に戦争によって不幸にされた一人の女の話になってしまう。

彼女は、戦争の中でも、逞しく生きてきたし、これからも生きていく。
それこそが、
「平和は戦争の中にあり、戦争も平和だ」という言葉を、
アイロニカルに描く視点なのだと思う。

2011年08月06日
 ■  読書日記2011年7月 その3

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「チーム・バチスタの栄光」
海道尊・著
読みやすいし、おもしろい!
エンタメ系のミステリをあまり読まないけど、
止まらなくなってしまった。
個人的には、お話と設定が広がっていく、
上巻のほうがより楽しめた。
白鳥のイメージは、仲村トオル(ドラマ)でも、
阿部寛(映画)でもなく、及川光博!


「授業」
ウージェーヌ・イヨネスコ著
2年前にこのホンを李潤澤(イ・ユンテク)が
演出した作品を見ていなければ、今、ここまで
韓国とのつながりを持とうとは思っていなかっただろう。
はっきりと意味が示された台詞ではないので、
戯曲を読んでも、あまり内容がよくわからない。

数学と言語学の、言葉の羅列。老教授と女生徒。
この台詞、この関係性を読んで、イ・ユンテク氏は、
あの演出(男性器のナイフで、裸にされた女生徒を刺し殺す。
または、マザコンや聖母マリアのイメージ表現)をしたのか
と思うと、その詩的直感力に頭を下げるしかない。


「青い風船」
フェルナンド・アラバール著
「アラバール戯曲集Ⅰ」より、いくつかの短編戯曲を読む。
・「戦場のピクニック」
・「祈り」
・「二人の死刑執行人」
・「青い風船」

有名な「戦場のピクニック」もおもしろかったのだけど、
僕は何より「青い風船」がおもしろいと思った。

「青い風船」は簡単に言うと、
ピアノを弾いてる男が殺される話。心魅かれたのは、
ピアニストの恋人のセックスを暗示させるシーンの挿入の仕方や、
何かを連想させる=しかしはっきりと何なのかは示されない、
青い風船の存在とか。
抽象的だが、演出次第ではすごくわかりやすくもできると思う。

解説に、アラバールにとっての「殺人」とは、
他人を所有するための最終手段だ、という言葉があった。
それは、この作家の作風をとても端的に表していると思った。

2011年08月03日
 ■  密陽夏の公演芸術祝祭

7/27(土)~8/2(火)まで、
韓国の密陽というところに、
「密陽夏の公演芸術祝祭」を見に行ってきました。

金世一さん、龍田知美さん、
そして、タイニイアリスの西村博子さんと一緒でした。
龍田さんは、現地で、李潤澤さんのワークショップを現在も受講中。

演劇というものが、「地域」にどのように浸透させられるのか。
国の状況が違うので、単純比較はできませんが、
日本とは全く違う演劇の姿が、そこにはありました。
また詳しく書いていきます。

とりあえず、無事、帰国しました。