2011年07月25日
 ■  「幸福な王子」 第1回合同稽古

上本竜平くんのカンパニーAAPAと、
「何か一緒にやりたいね」とは、ずっと言ってたんだけど、
お互い忙しく、なかなか具体的にはならなかったのですが、

ただ、印象としても、
企画に誘われた時に、パッと出せる作品を、
一つ作っておきたくて、
「幸福な王子」というタイトルで、
30分の短編を一緒に作らないかと、
僕の方から上本くんに持ちかけてみました。

これはとりあえずやってみた一回目の稽古の様子を記した備忘録です。

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AAPA+印象共同企画「幸福な王子」
第1回合同稽古
7/23(土)17:00~21:00

参加者:上本竜平、永井美里、比佐仁、龍田知美、鈴木アツト

7/20(水)の緊急打合せ(by竜平&アツト)の後、
・AAPA+印象の共同作業
・海外で上演できるもの
・子供向けのフィジカル・シアター
・現代日本を反映した内容
を作るというのを目標に、
とりあえず、一度稽古してみようということになる。

最初に、全員で原作を朗読。時間はやや早めに読んで約23分。
次に、どの部分がおもしろかったか、それぞれに語る。
「世の中は金だ、みたいな話」
「ところどころに、シニカルな言葉が出てくる」
「ところどころに、作者の思いが出てくる」などなど、
意外とそれぞれに違ったから、おもしろい。

その後、
作品の世界観=中世のヨーロッパ調にするか、現代日本にするか、
登場人物=王子の像とつばめのままか、
何か別のキャラクターや職業に置き換えるか、話し合う。

様々な議論を経て、、
舞台は現代日本、場所はどこかの病院、
登場人物は寝たきりの中年女性とつばめ、
というアイディアが出てきて、
動いてやってみることに。この時点で19:00。

休憩&ウォーミングアップの美里体操の後、
永井=つばめ、龍田=中年女性、比佐=医者で、稽古。
21:00終了。

場所を居酒屋に移して、今後に向けて、内容やスケジュールの確認。

2011年07月21日
 ■  読書日記2011年7月 その2

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「夫が多すぎて」
ウィリアム・サマセット・モーム著
92年前に書かれた復員兵もので、三幕の喜劇いや笑劇。
今でも十二分におもしろい。特に、第一幕は笑える。
笑劇にありがちなのだが、笑わせようとしすぎて、
キャラクターよりギャグが重視されている。
そんな第二幕と第三幕は好きじゃない。


「復員者の噂」
井伏鱒二・著
短編エッセイ。敗戦後に、自分たちの故郷に帰ってきた兵士と、
それぞれの想いで迎え入れた家族のエピソードをまとめたもの。
多分、ノンフィクションではないだろうか。
日本人というのがいかに「恥」を感じる民族で、
「世間体」を気にする人々なんだなあと読んでいて思った。


「噂ばなし」
永井荷風・著
復員をテーマにした短いエッセイ。
井伏鱒二の同テーマのものより、面白く読めたのは、
最終的に女の身体論に落とし込めているからだ。
男女の肉体的な生生しさを、永井荷風に考察させたら、
それは面白くないはずがない。

2011年07月10日
 ■  読書日記2011年7月 その1

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戯曲「神」
ウディ・アレン著
イマイチ、ピンと来なかった。演出で遊べるかなあ。


戯曲「死」
ウディ・アレン著
短編集「羽根むしられて」に収録された2本の戯曲の内、
この「死」は傑作だと思う。
主人公が映画でウディが演じるいつものキャラクターだし、
それが物語にうまくはまっている。
つまり、神経質な男が理不尽な死の恐怖にさらされて
右往左往する感じがとても面白い。

売春婦の使い方もうまい。
軽妙な男と女のやりとりを入れつつ、
その売春婦に何気なく哲学的なことを語らせる。
軽いものの中に、サッと重いものを入れる、その匙加減が絶妙。

2011年07月09日
 ■  読書日記2011年5月 その1

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「三人姉妹」
アントン・チェーホフ著
これはガラスの動物園と同じで、追憶の劇という構造になっている。
今の観客にとっては110年前に書かれた戯曲だし。
4幕はおもしろいんだけど、
登場人物が多いのと名前がロシア名だから、
1幕2幕は誰が誰だかわかんなくなる。
冒頭からきっちり入るにはもう一回読まないとダメだ。


「ロボット」
カレル・チャペック著
ロボットという言葉はこの戯曲で生まれて世界中に広まった、
というだけあって、ロボットをテーマにした素晴らしい作品。
90年前の作品だが全く古びれてない。きっと手塚治虫も読んでる。
火の鳥のテーマにつながるところが多々あった。
それでも僕らはロボットを作ってしまうだろう。


「人形の家」
ヘンリク・イプセン著
近代劇は、人間の内面を描くようになったということで、
それ以前と分けられる、らしい。
ただこの作品は近代劇の金字塔だからというよりも、
女優が演じ甲斐があるから、今に残っている気がしてならない。
今は、人形の家でひきこもりたいのは、男だよね。