2010年08月13日
■ 焼肉ドラゴンの戯曲と演出
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2008年に、日本の演劇賞を総なめにした「焼肉ドラゴン」。
荻窪の図書館に戯曲があった。
いい機会。先に、戯曲を読んで、
ずっと見ていなかったNHKの録画を見る。
つまり、どのように演出されていたかをしっかり見てみる。
それにしても今朝は涼しい。
具象的なセット。リアルな小道具群。
つまり、ヴィジュアル的にはスタンダードな演出。
実は、戯曲はそこまでの面白さを感じなかった。
つまらないということではない。パターンが見える。
在日というフィルターを除けば、平凡な家族の物語であり、
恋愛のよくある話だと思ったのだ。
おっと、蝉が鳴き出した。
しかし、演出が素晴らしかった。
書かれた言葉が面白くて、笑わされるのではなく、
役者の個性・体型(つまりキャスティングの良さ)と、
演出で、僕は笑わされていた。
そして、全体の緩急。
ガチャガチャしたシーンと、シンシンとしたシーンの配分。
あの緩急に観客はやられてしまったことだろう。
メモしておきたいところ。
・3場。哲男が静花の足を撫でるシーン
・4場。美花が段ボールで作ったクリスマスツリーをつい壊してしまうシーン
・ラスト。龍吉が英順を乗せたリアカーを引っ張るが、溝にひっかかるシーン
この演出がなくても、舞台は成立する。
が、あることで、作品から受ける印象が全然違う。
演出によって、
「普通」を「普遍」に昇華させることができる。
焼肉ドラゴンはまさにその見本のような作品ではないだろうか?
投稿者 atsuto : 2010年08月13日 09:01
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