今年の岸田戯曲賞を受賞した、
蓬莱竜太さんのモダンスイマーズ「トワイライツ」。
吉祥寺シアターまで観に行ってきた。
素晴らしかった。とりわけ、脚本が。
もちろん、僕の好みじゃないよ。
荒唐無稽じゃないから。奇想天外じゃないから。
でも、好みを越えて、素晴らしいと感じられた作品だった。
とにかく、丁寧で、きめ細かく描かれていた。
是非、多くの人に見てもらいたいと思う。
役者を志してる人には、特にね。
吉祥寺シアターで、3/1まで。
青鬼は、夫婦の話である。
初演では、
僕の若さや、キャストの若さのせいで、
夫婦の本質的な、脆さや、脆いがゆえの関係性の深さが、
描ききれなかったように思う。
男と女はカタチが違う。
身体のカタチも、心のカタチも。
だから、真にわかり合うことはできない。
けれども、わからないからこそ、わかろうとすること。
わかりたいと願う意思と、
そのために起こされる行為を、
丁寧に描くことができれば、
たくさんのお客さんの心を動かすことができるはずだ。
同じじゃないからこそ、
共有したい、わかりたいという想いが、強く輝くのだ。
驚いた。
チラシが好評である。
いや、それは、毎度のことなので、もう驚かない。
チラシを渡した人からの反応もいいし、
電話やメールで、チラシ見ました!いいですね!って反応が来る。
でも、それはありがたいことにいつものこと。
じゃあ、なにに驚くのかってーと、
大野舞の画を、みんなかわいい!っと言うのだ。
そう、たしかにかわいい。
かわいいんだけども、
よく見ると、僕は彼女の画はすごく怖い画でもある気がするのだ。
みんながかわいいと思うのは、
彼女が選ぶ色が、カラフルで、幸福感に満ち溢れているからだ。
でも、その幸福感に隠れて、
幸福なまま、こちらの息を、呼吸を止めようとするような、
そんな妖しくて、怖い魅力を、僕は彼女の画に感じずにはいられない。
彼女の画で、
ずーっと、印象の宣伝をさせてもらえてきたのは、
これまた、幸福であり、怖いことでもある。
2月になった。
「青鬼」も、今回の演出プランが明確になりつつある。
僕は、この「青鬼」で、「食べる」というモチーフで、
現代に挑むんだ。皆さん、見ててください!
そんな矢先、知人のブログを見て、愕然としてしまった。
印象も、「青鬼」「枕闇」と撮ってもらった、ある舞台写真家のブログ。
http://de-tokio.way-nifty.com/gekijou/2009/01/post-0ca9.html
彼の知り合いのパレスチナ人から、
イスラエルから全面攻撃を仕掛けられた、
今のガザの現状を伝える写真が届いた、
というエントリー。そこには、写真のリンクが。
http://aoki.art.coocan.jp/gaza/
途端に、無力感に苛まれる。
今、自分がしてることは、世界のある状況と何も関係がないのではと。
もちろん、
関係ないと開き直って、自分が信じる面白さを、愚直に追求する方が、
関係があるように振舞うことよりも、本当は誠実なのかもしれない。
僕らには僕らの、生活があるのだから。
でも、でも、でも。
