2008年05月30日
 ■  ともさと衣さんの声WS その2

5月24日。午前。と、夜。
声のワークショップだけに、目隠しして、自己紹介をする。
声だけで、その人がどんな人なのか想像するというのも楽しい。
これは今度印象でもやってもいいかもしれない。

2時間があっという間に終わる。
その日の夜は、ともさとさんのリーディング公演があるらしく、
世田パブの方が招待してくださった。
安倍公房の「棒になった男」。

多分、「幸服」の頃だと思うが、
安倍公房に作風が似ていると言われたことがあって、
「棒になった男」は以前読んだことがある。
昔は気づかなかったが、
これはもっと笑わせてもいい戯曲なのではないか?

2008年05月28日
 ■  隠されてる戯曲

5月21日。夕方。
岩松了の戯曲を使った稽古、1日目。
役者のみなさん、戸惑う。戸惑う。

皆さん、全然、読み込めてないですね。
つーか、じゃあ、俺が読み込めてるのか?
というのが疑問なんだが。
ともかく、何回か読んで、
「隠されてる」ことを説明して、この日は終わり。
まあ、1日目ですから。

2008年05月27日
 ■  ブラジル「さよなら また逢う日まで」@3回目

5月19日。夜。
僕が見た3ステージの中では、この日が一番よかった。
慎吾の芝居も、この日が一番よかった。
最終日前日だから、よくないと困るんだけどね。

ブラジルの公演は、
印象で一番うまい役者が、
まだぺーぺーであることを痛感した公演であった。
まあ、いろいろと盗んできたことはあるだろうから、
慎吾がどれくらい成長したのか、早く見たい。
稽古が楽しみだ。

2008年05月23日
 ■  関実能留の話を聞きに行く

5月10日。午後。
世田パブから西新宿の芸能花伝舎に移動。
三条会の関さんの話を聞きに行く。

武田泰淳(たいじゅんって読むんだってこの日知った)の、
「ひかりごけ」の演出で名を馳せた、関さん。
「ひかりごけ」は人肉食の話なのだが、
そういうタブーについてというよりも、
「平等」に対する考え方を武田泰淳は書こうとしたんじゃないか、
と言っていたのが、印象に残った。

ちなみに、昨年、僕が書いた「青鬼」は、
野田秀樹の「赤鬼」へのオマージュだが、
もちろん、「ひかりごけ」にも影響を受けている。

その「ひかりごけ」を、学校という設定、しかも、
授業で取り上げるという設定で、
普通の授業だと「ひかりごけ」を教えられない、から、
机の上に立って授業する、そういうユニークな視点。
ある戯曲の中で普通とは何か?
ある戯曲の中で普通じゃないとは何か?
演出に対する思考と試行の深さ。

自分の「青鬼」のイマイチさは、
思考と試行の甘さから生まれたのだ。
「青鬼」はもっとできたと思う。
ただし、それは今言っても始まらない。

2008年05月21日
 ■  下半身からの役作り

5月14日。夕方。
5月のワークショップ(5/21から)は、既製の台本を使うので、
その地ならしとしての稽古が、この日だった。
この日使ったのは、松尾スズキのコント台本。
5/21から使うのは、岩松了の戯曲。
どちらも印象とトーンが違うものだと思う。
だからこそ、役者には刺激になるのではないか?

5月は、「下半身からの役作り」というのを、目標にやる。

久し振りに、緊脱、平衡、テンポーズをやった。
これは、3年前からやっていない稽古なのだ。
これができるからっていい役者になれるのか?
と疑問に思ってやめてしまったから。

要するに、ただやるだけでは、どんな稽古も意味がないってこと。
そこに、アイディアがないと。
今回は、役者に、腰を意識してもらうためにやった。
腰、つまり重心である。
重心って大事だなって思ったのは、
役者を見ていて気づいたんじゃなくて、
小道具・大道具の吊りを勉強しててだから、
アイディアって、どこに転がってるか、本当にわからない。

腰をどう決めるかによって、
演技のスタイルってのは、ある程度決まってくると思う。
新劇の腰、アングラの腰、80年代の腰、現代口語演劇の腰、
まあ、そういう演劇史的なことは役者はわかんなくていいんだ。
とにかく、腰に目を向けてほしいってこと。

2008年05月17日
 ■  映画「HERO」

もう大昔だが、映画「HERO」の撮影があった。
書類選考を経て撮影に参加したことなんて、全然覚えてない。
やっと見ましたよ。うん、ウォーリーを探せだな。
ともこは、映ってた。オープニングだからわかりやすい。
慎吾とがっちゃんは、映ってたと言えば、映ってたんだろう。

映画の内容は・・・、
あれは、素晴らしい予告編、CMスポットを作るための映画なんじゃないか、
そう思えば、ものすごく、よくできている。
DVDを借りると、何十という予告編、CMスポットが見れる。
これを作るための映画だったというのは、
あながち嘘じゃないと思う。

2008年05月16日
 ■  すがぽん流マイムエクササイズ 第2週

5月10日。午前。
前回の壁につづき、今回は風船。
風船のほうがレベルが高く、難しかったが、
壁よりも面白かった。
同化という技法を、より学べたからである。

同化つーのは、
身体の一部、もしくは身体全体を、マイムする対象と同じようにする、
ってことなんだけど、要は、風船をマイムする時は、身体も風船になるんだ。
で、この考え方は、演出としてすごく応用できるわけ。
マイムだけじゃなくて、普通の芝居にもね。
どう応用できるかは、うちの稽古場に来ればわかるさ。

2008年05月15日
 ■  ブラジル「さよなら また逢う日まで」@2回目

5月13日。夜。
飛び込みでいったので、席がなく、
アゴラ2階の調光ブースから観劇。
目の前に灯体があったこともあって、
今回は照明に気を配って見ることができた。

リアルな芝居だけれども、
照明がリアリズムかというと全くそうではない。
細かな光の演出がほどこされてる。
さりげなく点いたり消えたり。
最終幕の照明プランはとくに見事だった。

2008年05月14日
 ■  ともさと衣さんの声WS その1

4月26日。午前。
この日も、世田パブ。
略して文字にすると、どんなパブだ?という感じだ。
ともさと衣さんは、僕より三つ年上の女優。
ほぼ同年代。顔が笑顔でクシャクシャになる。

実は、声のWSを受けたかったというよりも、
この女優さんに会ってみたかったというのが、
本当の受講理由。
プロの女優さんってどんなか、
悪い言い方で言えば、サンプルを増やしたいのだ。

もちろん、唇、巻き舌、のどうがい、
こういう簡単な声のアップ方法を知れたのも、
とてもよかった。

2008年05月10日
 ■  ブラジル「さよなら また逢う日まで」@初日

5月9日。夜。
幕が開きました。ブラジル「さよなら また逢う日まで」。
役者では、MCRの櫻井さんが抜群によかったです。
アン山田さんによると、櫻井さんの真の実力は、
まだまだこんなもんじゃないそうですが。

ネタバレになるので詳しく書けませんが、
ラストはもっと、よくしていけるのではないかと思いました。
それと、慎吾も。

20日(火)まで。

2008年05月06日
 ■  身毒丸・映像アーカイブス

今年の「身毒丸・復活」の公演を観て、興味を持ち、
映像で残されている「身毒丸」の過去の公演を全部チェックしてみた。

1978年 天井桟敷版「身毒丸」 若松武、新高恵子主演
1995年 蜷川幸雄版「身毒丸」 武田真治、白石加代子主演
2002年 蜷川幸雄版「身毒丸・ファイナル」  藤原竜也、白石加代子主演

映像化されていない、
1997年 蜷川幸雄版「身毒丸」 藤原竜也、白石加代子主演
2008年 蜷川幸雄版「身毒丸・復活」  藤原竜也、白石加代子主演
を合わせると、「身毒丸」の歴史が見えてくる。

細かいところはともかく、
蜷川の演出は、ほとんど変わっていない。
天井桟敷版と蜷川版は、脚本も演出も大分違うが、
音楽劇として作られている点は共通である。
(天井桟敷版は生演奏だった。)

渋谷のTSUTAYAで借りれるので、
役者の人は、藤原竜也主演のものだけでも借りて見てほしい。

2008年05月05日
 ■  金沢21世紀美術館 「ロン・ミュエック」展

ronmueck.jpg

5月2日。午前。
私用で金沢を訪ねたついでに、21世紀美術館に行ってきた。
なかでも、おすすめは「ロン・ミュエック」展である。

ロン・ミュエックは、オーストラリア人で、
人間の精緻な模型?人形?を作る芸術家なんだけど、
何がすごいって、あんた、でかいんだよ。作品が。

俺が一番好きだった作品が、「In Bed」っていうやつだったんだけど、
シーツにくるまってベッドに座ってる女が、座ってるだけで2mぐらいある。
全長だと5,6mか?実際に自分の目で見ると、でっかいぞー。

5,6mある女の肌が、透けて見える青い血管まで細かく再現されてる。
髪の毛や体毛も、馬の毛を一本一本植えていったそうで、
ハイパーリアルなんだ。

リアルで、でかいってだけで、
グロテスクに見える。グロテスクに感じてしまう。
でも、見てしまう。見入ってしまう。
人間が心底見たいのは、人間自身なんだって思い知らされるね。

2008年05月04日
 ■  東京ヴォードヴィルショー「エキストラ」

4月28日。夜。
知人に誘われて、東京ヴォードヴィルショーの「エキストラ」。
いつになく暗い三谷脚本だったが、いいホンだと思う。

バックステージものの群像劇を書かせたら、
今の日本では並ぶ者がいない。
このホンをミュージカルにして、
「コーラスライン」のような映画にできないかと思う。
監督は、中島哲也。机上の空論だね。

終演後、楽屋に連れてってくれるとのことで、
もし、佐藤B作さんに会えたら、
印象に出てもらえませんか?と勢いで言えないかと思ってたんだけど、
残念ながら会えず。

この日はB作さんは声があまり通ってなくて、
別にそれで会えなかったわけではないのだが、
胃癌なのだそうだ。スポーツ新聞にも出てた。
5/1に手術するとのこと。

初期とはいえ、癌を抱えて、旅公演を続け、
千秋楽の2日後に手術。役者も大変な仕事である。