2008年04月27日
 ■  宮沢章夫の話を聞きに行く

4月26日。午後。
宮沢章夫の話を聞きに行く。
生・宮沢章夫に会ったよ。ありがたがってどうする?つー話だけど、
やっぱり、この人の考えてることは面白い。
どんな話を聞いたのかというと、
「演劇をどう考えてきたか、いまどう考えているか」って、
ラディカルな話だった。

「わかりやすさ、わかりにくさ」の問題について、
誰かの質問に答えていたのが、印象に残った。
多分、そこに僕が興味を持っているからだろうな。

「わかりやすさ、わかりにくさ」の問題は、
観客がお芝居を見る時のコードの基準から、
はずれているか、はずれていないか、の問題だと、彼は言っていた。

「わかりやすさ、わかりにくさ」をコードの問題だと言ってしまう、
その明解さに舌が手巻き寿司になる。
たしかに、わかりやすい芝居は、
あるコード(の基準)からはずれていないということなのだ。

じゃあ、「わかりやすさ、わかりにくさ」のコードというのは、
つまり、普遍的な物語のコードということになるのだと思うのだが、
それは、どのようにかくも強固なものになったのか?
つまり、わかりにくいものを拒絶する人は、
なぜ、このコードの問題を越えられないのか?
そんなことも考えなきゃな。

2008年04月24日
 ■  ケラ演出「どん底」

4月22日。夜。
どん底。ど、どーん底。
ロシアの貧民窟のお話を、9000円という高いチケットで見る、この屈折。
明るく軽いタッチの照明、舞台セットが、俺には、物足らん!!!

でも、普通に役者を見比べれば、
つーか、昨日見た、とある小劇場の芝居と比べると、
どん底どころか雲の上です。
場転とか、クライマックスの盛り上げ方×2とか、
色々お勉強させていただきました!

役者は、皆川猿時さんが一番よかったです!

2008年04月23日
 ■  ワークショップ「鮭」 第3日目

4月20日。午後。
いつも前進できるとは限らない。
「課題」がたくさん見えた。
来月は、何か台本を渡して、本読みをやろうと思う。

稽古場に熱気はいらない。
明るい役者もいらない。
ただ、演技だけには、
演技を見せているその瞬間だけには、
弾けるような輝きがあってほしいのだ。

2008年04月21日
 ■  白石さんとメシ

バナナマンのコントに「宮沢さんとメシ」という名作がある。
で、去年の終わり頃、誘ってくれる人があって、
俺は宮沢りえじゃないけど、白石加代子と飯を食った。

白石加代子って、女優と書いて、バケモノと読む、そんな大女優。
暇な人は、梶芽衣子の「女囚さそり 第41雑居房」
というちょいエロい昔の映画を見てね。あの印象が強かったから、
どんなバケモノなのかなと思ってたら、

超ー、綺麗なのだ!
ああ、女優ってすげえ。
これがホンマモノ・本魔物の女優のオーラか、
腰が抜けたね。ついでに目も落っこちるぐらいだった。
色が白くて、声が低くて、その声も、
「ビューティ・クイーン・オブ・リナーン」の公演中だったから、
嗄れてた。あの声の出し方だからね。そりゃ嗄れるんだ。

で、よく笑う。
これがかわいい笑顔でさ。ご飯もすごく美味しそうに食べるんだ。
その笑顔がね、かわいいんだけど、ブラックホールなの。
吸い込んでるんだよね。人生の小さな幸せを。
かき集めて、ためて、舞台で爆発させるんだろうね。

ブラックホールだから、隣りに座ってると、
吸収されるの。呑まれるの。
女優はブラックホールだね。
これは、俺の周りの女優さんたちにも、真似してもらいたい。
掃除機レベルじゃダメなんだよ。
ブラックホールで、吸い込みまくってほしいね。

客席がガラガラの劇場では芝居をしたくない。
だから、出来るパブリシティはなんでもやる。
そんなことも言ってた。こっちも真似してもらいたい。

2008年04月19日
 ■  瞬間と全体の舞台照明・舞台写真

4月11日。午後。
もうすぐロンドンに行ってしまう賢治から、
「空白」の舞台写真を受け取る。
舞台の照明は、写真を撮るには暗すぎることが多いのだが、
それでも、賢治の写真はよく撮れていた。腕が上がってる。
色温度の説明を俺にしてくる様に、
賢治の成長を見た。時間の堆積を思う。

舞台照明について、また、舞台写真についても話す。
照明や写真の魅力は、
まず第一に切り取られた一瞬の美しさ。
写真一枚での美しさである。

果たしてそうだろうか?
というのが、時間芸術である演劇の照明であり、
写真集の面白さである。

切り取られた一瞬の美しさを、どういう構成で見せていくか。
Aの写真(照明)の、次のBの写真(照明)の間には、
どういう差があるべきか。
必ずしも、美しい写真(照明)だけが同じように並ぶものが、
全体として見て美しいとは限らない。

2008年04月17日
 ■  ワークショップ「鮭」 第2日目

時間がつむじ風のように過ぎていく。
おかげで、土曜日と日曜日と水曜日の記憶が、
グタ混ぜになって、とっちらかっていく。
さて、「鮭」の第2日目は昨日、4月16日。夕方。

短い時間だったけど、「頭山」を一時間はやりたいと思って、臨んだ。
やっぱり、一時間では物足りなかった。
今出てきてるものは、アイディアは面白いが、
演技は小学生の学芸会レベルだということなのだ。
そんな突然やれと言われて、パッと出てくるものが、
クオリティーが高いわけないのだが、次の課題は、
それをどう乗り越えるかだと思う。

そうか、書いてたら整理されてきた。
日曜日は、「頭山」を2時間以上使ってやろう。
同じものを、何日も繰り返すのは、
稽古ではやっていても、ワークショップではやっていなかった。
クオリティーの高さを目指すのだ。

力を伸ばしそうな顔つきをした役者は、力を伸ばしていた。
たるんだ顔つきをした役者は、たるんだアピールしかできていなかった。
日曜日はどうなっているだろう?
みんなの顔つきが楽しみだ。

2008年04月16日
 ■  すがぽん流マイムエクササイズ 第1週

4月12日。午前。
水と油は、このブログに何度も登場してるが、
その4人のメンバーの1人、今回はすがぽんのワークショップ。
初心者向けマイムエクササイズ。

すごぽんの笑いをとっていくキャラクターもあって、
誰でも楽しく参加できる。間口も広く、筋肉痛にもならない。
嘘、実はちょっと筋肉痛にはなったのだが、
それでも、じゅんじゅんのワークショップに比べると・・・。

場所は、パブリックシアターの地下の稽古場。
この劇場には、稽古場が四つあるらしく、
おそらくその内の、本読みとかをするだろう、小さな稽古場。
それを土曜日にワークショップとして開放する。
参加者は老若男女を文字どおり問わず(女性が多かったが)。

劇場のアウトリーチ活動としては、
ど真ん中というか、成功しているんじゃないだろうか?
500円という参加費は、信じられないくらい安いし。
本当に、パブリックシアターに行くと、勉強になることが多い。
もちろん、公共劇場だからできることが多いのも事実だろうけど、
僕らも、もっと演劇を、普通の人の身近で起こることにできないだろうか?

2008年04月14日
 ■  ワークショップ「鮭」 第1日目

4月13日。午後。
手応えのあるワークショップ1日目だった。
いろいろ俺の方での失敗はあったけど。
というのは、座学をやったんだけど、
これは、今の印象の稽古場には全く合わなかった。
色々勉強していったんだけどね。
印象の稽古場に合うメソッドと、合わないメソッドというのが、
段々と出てきて、座学というのは、
今のうちの稽古場には必要ない。それがよくわかった。

残念ながら、稽古場が盛り上がったのは、
今、俺が一番期待してる役者(本当か?)、ぽちが帰った後からだった。
つまり、それは座学をやめにした直後である。
残された?役者たちが、爆発した。噴火した!
ドドドドッカーン!

まだ命名されずにいる、エネルギーのかたまり。
マグマ。突然、噴き出すから、あらまっ!

それにしても、予期してなかった。
うおおお、ワークショップは時の運だなあ。

2008年04月13日
 ■  劇評を書くセミナー その1

4月12日。午後。
三条会の関美能留さんがいらしていて、
「言葉にできないものをやりたい」とおっしゃっていた。
それは、演出家としてとても真っ当な在り方だと思った。演出家は、
「言葉にできないもの」を演劇として立ち上げるから演出家なのだ。

そして、劇評は、いや、ゲキヒョー!は、
「言葉にできないもの」を「言葉にする」から、ゲキヒョー!なのである。
そもそも矛盾を孕んでいる。

「言葉にできないもの」なのに、言葉にされた演劇、
とくに簡潔な言葉にされた演劇は、
簡潔な言葉にされたからこそ、レッテル化され、世の中に流通する。
ワンパターン化し、「言葉にされてしまったもの」として、ある時は腐っていく。
だとしたら、作り手は自分の演劇を、再び「言葉にできないもの」に、
戻さなければならない。

そんなことを考えたわけだ。

北嶋さんから誘われた時は、このセミナーに出るか出ないか、
むしろ、作り手である僕が参加するのはどうだろう?と思ったが、
見ず知らずの熱心に演劇を見たがってる人たちと、
劇評について議論できたのは、面白かった。

2008年04月09日
 ■  クローズド・ノート その2(出演報告)

今さらだけど、エリカ様の「クローズド・ノート」を見た。
舞台挨拶で「別に…」って言ったあの映画ね。
印象の役者も出てたので、チェックしたが、
映画の内容はね、別に…。

慎吾はカットされてたが、
英美はアップで映ってた。
でも、女優の顔をしていない。
せっかく、選ばれてあのアップの位置を得たんだから、
もう一仕事してほしかったな。

なんにせよ、きちんと映ってれば、
ダメ出しもできるし、反省もできるだろう。
山田英美のことを知ってる人は、
是非、「クローズド・ノート」を見てあげてください。

yamada.jpg
山田英美

2008年04月04日
 ■  加藤慎吾、ブラジルでアゴラデビュー!

加藤慎吾が、ブラジルの「さよなら また逢う日まで」で、
こまばアゴラ劇場にデビューします!

ブラジルのホームページはこちら。
http://www.medianetjapan.com/10/drama_art/brazil/

去年の夏に、客演先を探して、
何個か芝居を見て、でも絞って応募した。
あいつの演技は、ブラジルに合ってると思ってたから、
その勘は、ちゃんと当たった、というわけだ。

慎吾に限らず、いい役者は、
どんどん人目にふれるところに紹介していかなければ。
適材適所を考えながらね。

あと、アゴラは、小劇場のメッカ。
今までとレベルの違う役者陣の中で、
彼がどんな芝居をするのか、注目です!
公演は、5/9(金)から20(火)まで、長丁場!