2007年04月06日
 ■  水と油のクリエーション・ワークショップ 第3日目

3日間のクリエーション・ワークショップの最終日終了後、
西新宿の居酒屋での懇親会で、じゅんじゅんはポツリといった。

「水と油も、乾いた雑巾をしぼるように作品を創っていた」

その言葉には、水と油の作品を一つしか見ていない僕が気づかなかった、
独自のスタイルを確立し、
そのスタイルを継続しながら新しいものを生み出すことに苦悩する、
一人のパフォーマーの本音が現れていた気がする。
ちょっと、かっこよく言い過ぎか?
とりあえず、最終日の内容をメモろう。

18:30スタート。
最終日は座学なし。身体を使って、他人と接触する遊びから始まる。
全員が床に丸太のようにうつ伏せになって、列を作り、
一人だけその人間丸太列の上に乗る。
下の人間丸太集団が、転がることによって、上の人間を運ぶ。

二人一組になって、ストレッチ。
①、互いに背中をつけたまま、体重を掛け合いながら、立ち上がる。
②、その逆で、お互い向き合い手を掴み、同じく体重を掛け合いながら、
立ち上がる。
③、①と②の動作をつなげてやる。すなわち、立ち上がったら、
お互いに回転し、向き合い、手を掴み、体重を掛け合いながら座っていく。
この立ち上がって、向きを変える時に、
肩の一点に二人の体重が掛かり合うのだが、このバランスが難しかった。
ここまでが、アップ。

終わると、前の日にやった、
「床と壁を使った、物理法則のトリック表現(二人一組)」
を下敷きに、組毎にたっぷり一時間半練り直す。

練り直しは、僕らが頭を使って、行き詰まってると、
じゅんじゅんが、ズカズカ入ってきて、こうやってみれば?と身体で提示し、
その身体の引き出しに唖然としながら、
僕らの引き出しのなさゆえ、他に妙案も浮かばず、
じゅんじゅんのアイディアを渋々取り入れ、
なんとか格好がつくものに仕上がっていった。
無論、じゅんじゅんは、
頭と身体がちゃんとリンクしてアイディアを出してるわけで、
身体で提示して、かつ、頭でも提示しているわけだ。

21:00発表。
21:45終了。

僕の組は、
壁にもたれて本を読む人A
(視覚的には、床に背をつけ、壁にお尻をつけてる)の前に、
もう一人の人Bが現れ、壁をノックすると、
Aの人の壁(視覚的には床)と、リンクして、
ドラマが始まっていくという構成の作品で、
途中、Aの人の床と、Bの人の床が入れ替わったりしていくというものである。
構成はいいが、出来は悪かった。僕が下手だったからである。
悔いが残った。でも、この3日間は、貴重な体験でもあった。

稽古場で、平田オリザのことや「リアル」についての話がちょっと出たが、
それと対になる「嘘」や「どう嘘をつく?」という言葉は、
ちょっと出るどころか出回った。
ここは、現代口語演劇のリアルを目指す演劇とは別の、
「嘘」を目指す演劇につながる稽古場だった、そう実感した。
多分、口語演劇の「リアル」と違うやり方で、
「嘘」で現代とつながることができれば、
新しいものが創れるんじゃないだろうか?

関連エントリー:
水と油のクリエーション・ワークショップ 第2日目
水と油のクリエーション・ワークショップ 第1日目

投稿者 atsuto : 2007年04月06日 12:47

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