2007年02月24日
 ■  <続報>竹原じむ、未来創造堂 第45回に出演!

竹原じむ、未来創造堂 第45回に出演!で書いた、
未来創造堂・第45回は、昨日がオンエアでした。
台詞もあり、顔のアップもあり、ちゃんと存在感も出してましたね。
端役ですが、役者の仕事をしていました。これからのじむにも要注目です!

jimu070222.jpg

未来創造堂 http://www.ntv.co.jp/mirai/

2007.02.23(金)23:45〜24:15
【ゲスト】 中川翔子 東幹久
【司会】 木梨憲武 西尾由佳理

▽木星が好き?聞きしにまさる跳び系中川翔子に木梨絶句
▽東幹久は超音波電動歯ブラシ
▽ユニットバス物語

2007年02月19日
 ■  仙台・演劇紀行 -リベンジ篇-

「仙台・演劇紀行のつもりが、突然の中止」のリベンジに、
2/17(土)に仙台に行ってきました。

まず、仙台市の代表的な稽古施設10-BOXを見学し、
その後に、
TheatreGroup"OCT/PASS"+きらく企画提携公演 vol.02+α
「ザウエル~犬の銀河 星下の一群~」PlayKENJI#5

を見て、途中、できるだけ仙台の演劇人と話し話し話しまくるってスケジュールで。

10boxb070217.jpg
(写真は、10-BOXの舞台美術作業スペース。立派です!!)

稽古施設の10-BOXについては、
fingeの「せんだい演劇工房10-BOXの魅力」
FPAPの「仙台の小劇場系演劇状況の特徴」
が詳しいので、興味がある人は、熟読を。
書かれているとおり、
一番大きい部屋で公演する際の間口が他の部屋でも簡単に取れるよう設計されていたり、
本当に理想的な稽古場だと思いました。

ただ、
使用料が安いのと、公演ができてしまうことのデメリットもあるみたいで、
仙台駅近くのエルパークで公演を打たない団体が増え、
そのため、一般客が、交通のアクセスの悪い10-BOXではつかず、
一般客離れが起こってる、なんて話も聞きました。

まあ、10-BOXはそもそも稽古場施設なので、
無理をしてでも、エルパークで公演を打つべきなんでしょうが、

エルパークの方も問題があるみたいで、
悪平等主義というか、市民が公平に施設を使えるように、
1団体、1回の利用で使えるのが6日か7日で、
結果、週末3日公演が、大半。
つまり、最初からロングランができず、
一般客の口コミでの観劇が期待できない環境が整っています。

自然と、作り手の思考は、観客へは向かわず、内向きになり、
自分達が満足できればいい的な芝居が増えてる。

しかも、
東京ほど、演劇に興味を持ってる一般客が少ない上に、
そもそも人口自体が少ない。
今の現状で、どう地元の人に劇団の活動を伝えるか、
そこが難しいみたいです。

東京ででさえ、まだ何もできてない僕には、
何のアドバイスもできませんでした。

ただ、昔、僕は、
「競争があるから、質が高くなるはずで、だから、
東京の演劇のほうが、面白いものになるはずだ」
と言ったことがありましたが、
競争でなく、観客へのまなざしこそが、
質を高くするのではないか、という風に思い直しました。それと、
一番大事なのは、いい環境があることではないんですよ。きっと。

2007年02月18日
 ■  日本アカデミー賞とリ・ボンウ(李鳳宇)

2/16(金)に、
日本アカデミー賞の授賞式が日テレでオンエアされてましたね。
僕は、録画で見ました。
http://www.japan-academy-prize.jp/

最優秀作品賞は、
僕が酷評した「フラガール」
http://www.inzou.com/blog/2006/12/post_31.html

よくできたエンターテインメントですが、
泣きどころと笑いどころのあざとさが気になりました。

ただ、作る、売る、の両方をやっている、
シネカノンという会社と、プロデューサーのリ・ボンウ(李鳳宇)には、
ちょっと前から注目していました。
http://www.cqn.co.jp/

というのは、
最近、水曜日には必ず映画を一本、映画館で見るようにしてるのですが、
僕がよく行く水曜日割引している映画館って、
ほとんどシネカノンが運営してる映画館だったんです。
もちろん、「パッチギ」を制作した会社でもあります。

わからないのは観客が悪いという価値観で作られてきたから、
日本映画がダメになった、という話から始まる、
リ・ボンウの著書「日本映画は再興できる」は面白いです。
http://www.wayts.net/TJ/kikan/kikan009.html

同じ出版社から、演劇人の平田オリザも本を出してますが、
「リアルだけが生き延びる」
http://www.wayts.net/TJ/kikan/kikan012.html

二人には共通点があって、
自前の映画館を持って、映画の制作もしている、リ。
自前の劇場(アゴラ劇場)を持って、演劇の作り手でもある、平田。
こだわりを目減りさせることなく、作品を観客へ届けるには、
作品の出口を確保した上で、作品を作るということが大切ということでしょうか?

2007年02月16日
 ■  ダーウィンの悪夢 -崩壊する自立した経済圏-

僕は学生時代にドキュメンタリー制作を勉強していたので、
こういう映画も好きで、観に行きました。
1/21(日)に、渋谷のシネマライズにて、日曜最終回割引1000円。
だいぶ、時間がたってしまいましたが、
ちょっと書いときたいことがあったので。

「ダーウィンの悪夢」
監督:フーベルト・ザウパー
http://www.darwin-movie.jp/

ドキュメンタリーなので、物語はありません。
僕の友人がブログに、この映画のわかりやすい説明を書いてます。

駒崎弘樹のblogより
http://komazaki.seesaa.net/article/31214082.html

以下引用。

「ダーウィンの悪夢」を見てみて欲しい。
そこでは典型的な「途上国を襲うグローバリゼーション」が描かれる。

貧しい国。豊かになりたい。
「近代化」しよう。そのためには外貨を得よう。
これまでの自給自足的な農業をやめ、
商品価値の高い商品作物に乗り換える。
しかし作った商品作物は
「世界中で一番安いところから買える」グローバリゼーションの「恩恵」ゆえ、
買い叩かれる。
売っても売っても、経済的には豊かにならない。自分たちでつくった作物は、
高くて自分たちは買えない。飢饉があったら、食べ物があるにも関わらず、
飢える。戻ろうにも、自給自足的な農業は破壊されている。
構造は固定して、永久に回り続ける、というような。

「ダーウィンの悪夢」では、それがナイルパーチという魚であったが、
これがカカオでもダイヤモンドでも、
同じような構造がありとあらゆる途上国で浮き上がるのだ。

以下引用終わり。

要は、グローバリゼーションによって崩壊する、自立した経済圏の話です。
さらに、複雑なのは、先進国に住んでいれば、
悪意はなくとも、誰しもが加害者になりうる点で、
日本で言えば、コンビニ弁当に入ってる白身魚は、
大体、ナイルパーチだそうです。

自立した経済の循環が大事というのは、
経済を文化に置き換えても言えることなのではないかと思います。
僕は、野田地図「ロープ」のレビューで、そのことも言いたくて、
日本語という参入障壁と1億2千万の人口に支えられた、
自己完結できる市場規模で回る内輪のエンターテインメントを、
今は昔の、舞台と客席の幸福な循環という言い方をしました。

それについても、また今度、書きたいと思ってます。

2007年02月15日
 ■  父親たちの星条旗/硫黄島からの手紙 -重層的戦争群像劇-

クリント・イーストウッドの硫黄島二部作は、
反戦映画ということで、野田地図「ロープ」との共通点が多かったと思います。
もちろん、映画と演劇で手法が違うので、受ける印象は違いますが。

映画を観る順序としては、公開順に、
アメリカ版、日本版と観るといいと思います。
なぜかは後述しますが、僕は、
「父親たちの星条旗」は、1/24(水)に、渋谷のシネマGAGA!で、
「硫黄島からの手紙」は、2/1(木)に、新宿の新宿ミラノ2で観ました。

「父親たちの星条旗」/「硫黄島からの手紙」
監督:クリント・イーストウッド
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

二部作は、一部と二部というよりは、表と裏で、
アメリカ版では、攻撃の対象だった顔の見えないゲリラ兵だったのが、
日本版を観ると、
なんだ、アメリカ兵と同じように、あいつらにだって顔があったんじゃないか、
同じ人間として、同じように戦争の理不尽さに巻き込まれてるんじゃないか、
そう感じられるつくりになっています。
そこら辺は、ロープの覆面の兵士の描写に似てますね。

この二作品は、戦争の描き方が重層的で、
顔のないゲリラ兵/顔のある日本人の対比だけでなく、
アメリカ版では突如ヒーローになった下級兵士の群像劇であるのに対し、
日本版では、エリート・インテリの上級兵士の群像劇だったと思います。
二宮君は下級兵士ですが、狂言回しですね。

下級兵士が主人公であるからこそ、
国家がどういう風に国民を騙し、
国民を戦争に動員していくのかがテーマだったし、
上級兵士が主人公であるからこそ、
なぜ、エリート・インテリ(栗林中将やバロン西)が、
皇軍に従事するという理不尽を受け入れるのかがテーマだったと思います。
特に、日本版は、西洋化したエリート・インテリが、
どうして、日本人として死ぬことを選ぶのか、
観客に考えさせるように構成されている気がしました。
そのことは、自由でありながら、不自由を生きる僕らに対して、
よき人生とは何かを問うてる気もしましたが、
それはまた別の時に書きたいと思います。

2007年02月12日
 ■  ワークショップ「亀」終了報告

ワークショップ「亀」の2日間が終了しました!
参加者の内訳は、

印象所属 3名
印象への参加経験あり 7名
印象初参加 7名

初参加者のうち5名が、東京大学の学生さんでした。
東大で演劇が流行ってるのか?
アゴラ劇場も近いし。でも、アゴラ劇場って知ってる?って聞くの忘れました。

演劇って、やっぱり、身体の表現なんですね。
劇団でも取り上げたことのない新しい題材を持っていって、
説明を多くしたら、これが伝わらない。
僕の演出、初体験の人が多いから、説明を詳しくしたんだけど、伝わらない。
じゃあ、あんまよくわかってなさそうだけど、
とりあえずやってみて、ってすると、
やりながらのほうがすぐ掴むんですね、みんな。

演出について、ちょっとわかったこともあって、
舞台の中で、空間が移るという表現は、見ている人はわりと理解しやすい。
けれども、時間が移る、という表現は、理解しにくい。
空間と時間が両方とも移っている、という表現は、さらに理解しにくい。
だからこそ、理解しやすくする演出が必要なんだけれども。

「愛してる恋人が二人いる」という設定を限定的に与えると、
浮気、二股って連想してしまう。
過去に一人いて、その人が死んで、今は、別の恋人を愛してる、
みたいなことは、パッと発想できない。
人間の脳は、絶えず、「今」という時間軸を中心に回っているから、
"時間を越えて"発想するには、助けがいる。

知らない人がたくさん来るワークショップは刺激的です。僕にとっても。
今後も、定期的にやっていきます。

2007年02月09日
 ■  野田地図「ロープ」のレビュー

週刊マガジン・ワンダーランド 第27号に掲載された「ロープ」のレビューが、
ワンダーランドのウェブにアップされました。
冒頭だけ紹介します。

野田地図「ロープ」
◎内輪的エンターテインメントへの欧米か!的ツッコミ

 たとえば、「野田版鼠小僧」の歌舞伎座に建て込まれた江戸八百八町の巨大な町並みが、突然動き回り出す興奮。たとえば、「透明人間の蒸気」の十数人の役者が、奥行き50メートルの新国立劇場の舞台を、全速力で客席に向かって走り込んでくる興奮。でっかいものを、ただ回すだけで面白い。だだっ広いところを全力疾走するだけで面白い。いつだって「彼」がつくるのは、メッセージがあふれた舞台。それもメッセージが言葉だけじゃなく、動く空間、動く役者によって観客に届けられる芝居。でも、2006年12月14日に僕が見た、「彼」の新作舞台「ロープ」は、ただ面白いものを見たいと思う、無知な観客の無邪気な期待を裏切る、言葉という名のメッセージにあふれた舞台だった。

続きはこちら。
http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=627

2007年02月07日
 ■  印象オールスターズ、未来創造堂 第48回に出演!

先々週に続き、昨日、未来創造堂の撮影が、ありました。
今回は、印象-indian elephant-の加藤慎吾に加え、
フルタ丸の竹原じむ、ペピン結構設計の岡本祐介、真空劇団の江花渉、
ポップンマッシュルームチキン野郎の園芸家すみれ、を呼んでいただきました!
印象オールスターズですね。

僕も久し振りに撮影に立ち会いました。
オンエアは、3/16(金)の23:00~23:30の予定です。

主演は、山田雅人さんで、
芸人のイメージが強い方ですが、お芝居うまかったです。
そして、僕は、名前を存知あげなかったんですが、
準主演には、辻本祐樹さんという方が出ています。
この辻本さん、今年21歳の若手ですが、
すっごく、すっごく、芝居がうまかった。

もちろん、エビちゃんとか、芝居下手だし、
玉石混交の部分も、あるとは思うけど、
テレビって、役者の層が厚い。恐ろしいほどに。
多分、画面に見えないところで、
壮絶な生存競争があるんだろうなあ。

印象オールスターズには、
辻本さんと自分達を比べてほしい。
歳は上なのに、キャリアも実力も下。顔も・・・。
役者としての個性を持たないと、ぶ厚い層に食い込んでいけない、
じゃあ、どうするか?を、死ぬほど考えてもらいたいですね。
たとえ、自分の主戦場が、画面の中でなく、板の上だとしても。

2007年02月03日
 ■  それでもボクはやってない -司法のシステムに振り回されるフリーター-

できるだけ混んでる時の、
他のお客さんの反応が見たくて、
公開一週目の1/24(水)に観て来ました。
映画館は水曜日だと1000円で見れる渋谷のアミューズCQN。

「それでもボクはやってない」
監督・脚本:周防正行
出演:加瀬亮
http://www.soreboku.jp/

風刺喜劇で、風刺エンターテイメントで、面白いです。
観客にとって、作品は点ですが、
作り手にとっては、作品は線です。
「それボク」を見るにあたって、
まだ見ていなかった「ファンシイダンス」を見ておいたのですが、
1989年のバブルの絶頂期に、浮かれずに世の中を眺めていた、
その冷静さは尊敬します。
しかも、ヒステリックにバブル全否定ってわけでもないし、
バランス感覚が抜群なんでしょう。

「Shall we ダンス?」では、社会風刺をあまり臭わせなかったから、
気づきにくいですが、チャップリンや伊丹十三のような資質を感じます。

彼が描くのは、いつも、人間ではなくシステムです。
システムに振り回される普通の人、
もしくは、あるシステムに振り回されるそのシステムの外部の人というのが、
一貫したモチーフではないでしょうか?
今回は、裁判・司法というシステムに振り回される普通の人が出てきたし、
その普通の人にフリーターが設定されてるのも今日的です。

「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」
という言葉が出てきますが、
裁判官が、推定無罪の原則を破るのは、
監視カメラやテレビの犯罪報道で、
不安を必要以上に体感してしまってる僕らが、
「一人の無辜(むこ)を罰するとも十人の真犯人を逃すなかれ」
もしくは、
「一人のフリーターを罰するとも十人の真犯人を逃すなかれ」
と、心の中で要求しているからかもしれません。

アメリカでは、テロ対策という大義名分の下、
「十人の無辜のイスラム系外国人を罰するとも一人の真犯人を逃すなかれ」
というところまで、いっちゃってます。
そして、それは市民が望んでいるからなのかもしれません。

何がよい社会なのか、選択するのは僕らであり、
そう思うからこそ、周防正行はこの映画を作ったのでしょう。

2007年02月02日
 ■  東京三弁護士会・仲裁PRビデオの撮影

1/30(火)に、東京三弁護士会・仲裁PRビデオの撮影に立ち会ってきました。
あまり知られてませんが、裁判によらない民事トラブルの解決の方法に、
弁護士が立ち会って解決にあたる、仲裁という制度があって、
そのPRビデオに出演してもらえない?というお話をいただいたんです。
もちろん、僕じゃなくて役者がですが。

なかなか弁護士さんと知り合う機会なんてないから、
面白い現場でした。
実は、以前から裁判もののストーリーを書いてみたいと思っていて、
貴重な経験をさせてもらったという感じです。

あと、役者の加藤慎吾と片方良子がかなりアップで、
もしくは長回しで芝居をしています。
テレビだと、まだ台詞が一つか二つですが、
今回はやたらたくさんあって、それも必見です。

試写が2月末、それが終わって、全国の法律事務所に配布されるのかな?
楽しみであります。