2006年12月13日
 ■  役者は全員55歳以上の、さいたまゴールド・シアター

蜷川幸雄が、さいたまゴールド・シアターと称して、
http://saf.or.jp/gold_theater/
経験・未経験を問わず、55歳以上の人間を集めて、
劇団を立ち上げたことは知っていたけど、

その劇団の様子を、NHKが月曜日(12/11)に、
18時頃のニュースで特集していた。
これが、なかなかよかった。
なにがよかったって、劇団員の顔がよかった。

ニュースでやっていたのは、
老いた群集が裁判所を占拠するシーンの稽古だったんだけど、
まず、演者の真剣な表情がよかった。
誰一人として、そこ(稽古場)にいることに甘えてない感じがした。
蜷川幸雄のダメ出しの様子が、またよかった。

55歳以上のことを敢えて言えば、ジジイとババアだ。
そのジジイとババアが、当たり前なんだけど、甘えていない。
ジジイババアだと蔑むんじゃねえ!という迫力が出てる。
それは積み上げられた時間の迫力である。
人生の酸いも甘いも皺に刻み込んできた人間の迫力である。

経験・未経験を問わず、という役者未満を集めた劇団ということで、
生意気にも、大丈夫か蜷川?と思っていたけれど、
本当に余計なお世話だった。
むしろ、55歳以上ということや、経験・未経験を問わないということだけで、
僕がこの企画をなめてた。
だって、蜷川幸雄がやる以上、どんな人とやるにしろ、
作品の質が求められるわけでしょ?

全く知らない人間達と組んで仕事をすることの豊かさと怖さ、
演劇のアグレッシブな魅力に、
71歳の演出家が挑戦しているのだ。

僕ら若い演出家は、学ぶべきところがたくさんあるように思う。

投稿者 atsuto : 2006年12月13日 10:33

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