2006年03月31日
 ■  亀田興毅について

人並みにミーハーな僕の耳に、
亀田三兄弟という人たちの名前がよく入ってくる。
最近知り合った人に、二人ほどボクサーがいるからだ。

彼らが薦めるので、最近の興毅の試合と、
大毅の試合を、一つずつ見たが、
なんとも言えない昂揚感を感じた。
これから世に出ようとしている若者の背中に、
観客たちが乗り遅れないように駆け込んでいる、
そんな勢いがあった。

知人のボクサー二人のプロとしての実力を僕は知らない。
ただ、僕には、自分が、格闘技などを志したことがないので、
その筋の、ボクシング内輪話がとても面白い。

その話の一つに、
亀田興毅が、まだ日本人と対戦したことがないのは、
おかしいのではないか?というのがあった。
戦績を見ると、たしかにタイ人との対戦が多い。
もしかすると、と話は続いた。

疑惑が真実か否かはどうでもいい。
この手のやっかみが聞こえてくるほど、
僕は亀田三兄弟というのを、どうにも見続けたくなる。
そういうものである。

2006年03月29日
 ■  内なる迷子と外なる迷子

道に迷うということは、素敵なことだと、ちょっと思った。

子供の頃の迷子の自分を思い出す。
慣れてしまえば、大して広くないどこかの街、どこかの道でも、
道に迷っている間は、世界がとてつもなく広く感じる。

でも、自分の進むべき道に迷うとか、精神的に迷子になると、
世界はすごく狭く感じる。
心の壁が、視野を遮り、世界を狭くする。

人生は選択の積み重ねだから、
自分の進路、進むべき道に迷いが生じることもある。
でも、内向きに迷子になるよりも、
外向きに迷子になるほうが、
世界って楽しめちゃうんだよなあ。

もう4月ですね。桜が満開です。

2006年03月27日
 ■  WBCの熱狂に、忠臣蔵的?劇構造を見る

WBC=野球のワールドカップ?盛り上がりましたね。
テレビのコメンテーターが、あれは、
「大人たちの甲子園だ!」なんて言ってましたけど、
僕は、この盛り上がり方は、
甲子園というよりも"忠臣蔵"だなあって、思いました。

今回のWBCが野球ファンだけでなく、
世間的に盛り上がったのは、
なんといっても、アメリカ戦での誤審があってからです。

2次リーグの米国戦の視聴率 11.6%

なのに、

準決勝の韓国戦の視聴率 36.2%
結晶のキューバ戦の視聴率 43.4%
(2次リーグの韓国戦、メキシコ戦の視聴率は不明)

デービッドソン球審と、それに象徴されるアメリカが、
吉良上野介ってわけなのです。
無念の浅野内匠頭(アメリカ戦の勝利)を失った、
大石内蔵助(イチロー)率いる赤穂浪士は見事、
他力本願ながらも(メキシコがアメリカを破ってくれて)
アメリカ開催のWBCで、アメリカの代わりに優勝するという、
"仇討ち"を成し遂げたのです。

特に、イチローのキャラクターの豹変ぶりがすごい。
日本のプロ野球を捨てて、アメリカで成功した個人主義の男が、
日本のプロ野球なんかどうでもいいと思ったかのように見えた男が、
再び、日本のためにバットを振る、というキャラクター。
こりゃあ、大石内蔵助が、世間の目を欺くために、
酒に女に溺れて、祖国の仇討ちを忘れているかのように思わせたのと、
そっくりです。

日本人は、とりわけ僕は、
不正義をフェアプレーで、正当に仇討ちする、
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ、この構造に弱いので、
つい、やられてしまいました。

さて、今年は、プロ野球人気のさらなる凋落を心配してましたが、
これだけWBCの盛り上がったんですから、
サッカーのワールドカップが開催される6月も、
ペナントレースの視聴率は、多分、高視聴率まちがいないです!
この興奮が、あとたった3ヶ月、もたないはずないですもんね。

2006年03月15日
 ■  "パルコ歌舞伎 決闘!高田馬場"を見た!

三谷幸喜、作・演出の新作歌舞伎、
「パルコ歌舞伎 決闘!高田馬場」
そう、見てきたんです、今日。

NHKで放送されてる歌舞伎とかは、
たまに見て、あまり好きじゃないので、
全ての歌舞伎が面白い演劇だとは思わないのですが、
自分の人生で一番面白かった演劇は、「野田版鼠小僧」。
もう、これは、本当に面白かった。

なので、「パルコ歌舞伎 決闘!高田馬場」は、
絶対見たいと思ってました。
感想を簡単に。ネタバレありです。

やはり、面白かった。
前半は、ちょっとイマイチかなあと思ったんだけど、
全部で2時間半ぐらいの最後の1時間が、
尋常じゃないくらい面白かった。

特に演出について。
「野田版鼠小僧」や「野田版研辰の討たれ」(これはDVDで見た)
を見た時にも思ったんだけど、
自分がやりたい演出は、こういうものなんだと、心底思う。
手品というか、外連というか、仕掛けを使った演出。
「空白」で冷蔵庫から人が消えるってことをやった時、
本当に客席が驚いてて、その驚きの空気が忘れられないから。

歌舞伎っていうと、敷居が高いけど、
欽ちゃんの仮装大賞的なこと。
身近な道具を使った、アイディア勝負。
今回で言えば、カーテンを使っての場面展開のスピード感は、
本当にすごかった。
あれは、歌舞伎のものじゃなくて、ブレヒト幕って言うらしいけど。
(そういえば、罪と罰にも使われてたな)

次の自分の芝居でも、できたら使ってみたい。

2006年03月11日
 ■  バラエティー番組のエキストラ

大学の後輩から、電話がかかってきて、
バラエティー番組で、何か映像を撮るらしく、
そのエキストラの仕事をくれました。
俺へというよりは、劇団員へという話だったんだけど、
ついでだから、俺も背景のさらに背景という感じで、
参加しちゃいました。(一応、真ん中の男が俺)

extra060310.jpg

後輩はいろいろと骨を折ってくれて、
最所と慎吾には、結構、いい役がつきそう。
もしかしたら、オンエアで顔が見えるかも。いや、見えるよ、きっと。
俺は、多分、背景の背景なので、
オンエアには残っていないと思うけどね。

それにしても、最近は、ポップンの撮影だったり、
秋葉原のブルーバックだったり、
人の現場にばかり行っていて、
自分で現場を作っていない。焦るなあ。

2006年03月06日
 ■  水と油「均衡」

友人が、チケットを譲ってくれて、
水と油の新作公演「均衡」を見てきた。
(あっ、タイトルが2文字だ!!)
初見。震えた。いや、奮えた。

感想を書きます。ネタバレありです。
と、レビューを書こうと思ったけれども、
何を書いていいか、見つからない。
ただひたすらに打ちのめされたから。

唯一、言えるのは、
極限まで削ぎ落とされた簡素なセットとシンプルな照明、
マイムによる見立ての演技とアルゴリズム的な移動、
そういうもので構成されるストイックな舞台を、
僕はとても好きだということだ。しかも、
ストイックかつ、笑いがあり、エンターテインメントだった。
(でもなぜ、再演の、野田の罪と罰は好きになれなかったのだろう?
 初演は、すごく好きだったのに)

今日の千秋楽を最後に、一時、活動を休止するそうで、
出会ったばかりなのに、見続けることができないようだ。
残念である。