2004年09月07日
■ 野田秀樹の赤鬼/英語バージョン「Red Demon」
自分の国から外国の軍隊を追い出すための軍事行為を、
ある言葉ではテロといい、ある言葉ではレジスタンスという。
どちらが使い方として正しいということはない。
ただ、テロの上には、「卑劣な」という形容詞が乗り、
レジスタンスの上には、「勇敢な」という形容詞が乗る、
そんな気がするだけである。
野田秀樹の赤鬼の英語バージョン「Red Demon」を見た。
自分達のコミュニティーの外から来た者を、
赤鬼と呼んだ村人と、名前で呼んだ女の話が、
野田秀樹の「赤鬼」である。
先週から、渋谷のシアターコクーン(Bunkamura)で、
英語バージョン、タイ語バージョン、日本語バージョン、
それぞれで役者を代え、演出を変え、
二ヶ月間に渡って上演される。
英語の台詞での印象的な one word
終盤、赤鬼を食べたMIZUKANEが言った一言。
「I ate it.」
日本語なら、多分、「食ったよ」であると思う。
But in English,
Red Demonは、彼ではなく、それとして、規定される。
この一言のニュアンスの差が文化の差であり、
その差が産む面白さであるのだと思う。
素晴らしい舞台だった。
言葉についてに終始したが、
役者も舞台美術も、ただただ素晴らしかった。
生で見れてよかった。
ビデオで見たって伝わらないものがあるのだ。
タイ語はさすがにまったくわからないから、
イヤホンガイドを使って見るだろうが、
それゆえ、台詞とは別の芝居の魅力を、
新しく発見できればと思う。
投稿者 atsuto : 2004年09月07日 00:42
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