劇作家もとい激作家より

軽食 VS 重食

「軽食」という言葉がある。
サンドウィッチとか、スパゲッティとか、
喫茶店で食べられるような手軽な食事ね。
じゃあ、反対に「重食」という言葉があるかというと、
こっちはない。
なんでないんだろう?と考えてみれば、
多分、「食」というのは、本来は重いもんなのだ。

でも、今の僕らにとって「食」は、ただひたすらに軽い。
食べ物を、便宜上の時間で区切って、
その時間を過ぎれば、グワグオガシャッと捨てちまう。
「食べる」に、生きるか死ぬかなんて賭けない。
もっと楽で、簡単で、大量にあふれてる。
だからこそ、「重食」という言葉を作ってもいいんじゃないか。
「重食」をモチーフにした芝居を作ってもいいんじゃないか。

時代の匂いに逆らった、そんな古臭い価値観で、
僕は、この物語を書いた。


鈴木厚人


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