劇作家もとい激作家より

世界の中心で、愛を叫んだみなさんへ

「瞳をとじて」という平井堅さんの歌が流れると、私は今でも嬉しくなります。 「瞳をとじて」ですよ?そんなことしたら、映画なんか見られないじゃないですか、変な宣伝をするものです。 そりゃあ、目をつぶりたいコトやモノが、世の中にはあふれています。イラク戦争も、佐世保の小六女児殺害事件も、 職場の上司のハゲ頭も。ああ、瞳をとじたい!

さて、まだ話題の「セカチュウ」。やっと、ドラマも終わってくれました。純愛です。ピュアです。ピュアラブです。 それはそれでいいんですが、愛って叫ぶものなのでしょうか? 渋谷のハチ公前で「愛してる!」なんて叫ばれた日には、多くの女性はヒキまくるでしょう。 私の経験から言わせてもらえば、愛は叫ぶよりも、囁くほうが効果的です。それも耳元で。 囁きついでに、耳たぶを噛んであげると、さらに効果的です。 そして、やっとこの台詞が言えるのです。「瞳をとじて」ってね。

今回のお話は、結婚して3年目の夫婦と、もうすぐ結婚するカップルのダブル不倫が描かれています。 純愛です。不倫ですが、ピュアです。ピュアラブなんです。だから、登場人物はシンプルに男2人、女2人。 つまり、「男×女×男×女=男と女の事情」。そんな話です。30分の短編です。

愛は叫びません。愛は囁くものです。きっと、そして、そっと。そんな「男と女の事情」を見に来てください。瞳はとじずに。 劇場で会いましょう。

鈴木厚人


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